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 イエティみたいなモジャモジャな毛のついたボディ。鼻先には疑似餌をぶら下げ、胸びれで海底をゆっくり歩くカエルアンコウ

 魚なのに泳ぎが不得手で、海底をはい回っているところは微笑ましいが、愛嬌ある姿とはうらはらに捕食スピードはおそろしく早く、わずか1/6000秒で獲物を吸い込むことも可能だ。

 掃除機みたいな吸引力を誇るカエルアンコウが、モジャ毛をフサフサとたなびかせながらがっつりハイスピードで捕食をする驚くべき光景が撮影された動画が公開されていた。

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すたこらサッサ、ほいサッサ。海底を歩く姿が愛くるキュートなカエルアンコウのお通りでぃ!
掃除機のような吸引力。オオテンジクザメにエサをやろうとした女性、指をかまれて海中へズドン!(オーストラリア)

This Hairy Frogfish’s Bite is Too Fast For Slow-Motion

大きな口で目にも留まらぬ捕食技を披露

 全身が藻のような突起物に覆われているタイプのもふもふなカエルアンコウ。海底をはいながら餌を探しているようだ。

 大きな口をガパっと開けてストレッチ?
 これに吸い込まれた魚は逃れられそうもない。

スクリーンショット-(1304)

 じっと動かず様子をうかがい…
 さっそく獲物ゲット!!

スクリーンショット-(1309)

 ん?なんかギリ逃げられたような…?
 いやはや高速すぎて判定すら厳しいわい。

 海藻風のカモフラージュで魚を欺くカエルアンコウ。だが魚たちも命がけ。すんでのところで逃げおおせたっぽい。

 てことでリベンジ!?
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image credit: youtube

 広がった口が今度こそ魚をキャッチしたようだ。

 もはやスローでもとらえきれない捕食シーン。こうも早いと運悪くバキュームされた魚のほうも気づかないまま消化されそう。

怪獣みたいな深きもの、肉食系カエルアンコウ

 アンコウカエルアンコウ科のカエルアンコウの生息海域は意外と広く、地中海や北極以外の海で見られる。

【関連】すたこらサッサ、ほいサッサ。海底を歩く姿が愛くるキュートなカエルアンコウのお通りでぃ!:カラパイア

 世界で40種、日本には15種ほどいるといわれるが、カエルのように体色を変えられるうえ、同じ種でも形が多様なため見た目での分類は難しい魚のようだ。

スクリーンショット-(1319)

 成魚の体長は22cmほど。小柄だが食欲旺盛で、小魚や甲殻類だけでなく仲間も食べる時もあり、自分と同じ大きさの獲物を食す姿も報告されている。

 巧妙なカモフラージュや疑似餌のみならず、恐ろしい吸引力で食事を済ませるカエルアンコウ

 ゆるキャラ系と見せかけての早食い肉食系ってことで、こんな捕食シーンもあったようだよ。

驚きの吸引力で捕食。インドネシアカエルアンコウ(スロー映像あり)
This Hairy Frogfish’s Bite is Too Fast For Slow-MotionIncredible footage of Frogfish eating. Also in slow motion (Lembeh Strait, Indonesia)
References:boingboing / youtube / wikipediaなど /written by D/ edited by parumo

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52275688.html
 

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