ウルグアイ戦でA代表デビュー 序盤にミスでバタつくも試合中に修正して挽回

 森保一監督率いる日本代表は、現地時間24日(20時・日本時間25日8時/エスタジオ・ミネイロン)にコパ・アメリカ南米選手権)グループリーグ第3戦でエクアドルと対戦する。勝利すれば準々決勝に駒を進められるなか、MF柴崎岳(ヘタフェ)とともにボランチのコンビを組む可能性が高いMF板倉滉フローニンゲン)は、「徐々に良くなっていく手応えはある」と大一番へ意欲を覗かせた。

 A代表初選出の板倉は、チリに0-4で大敗を喫して迎えた第2戦のウルグアイ戦でA代表デビュー。序盤のパスミスでバタつく場面こそあったが、パス数(58本)でチーム最多、パス成功数も柴崎に次ぐチーム2位(46本)を記録するなど、ボランチとして積極的に組み立てに関与した。そのプレーぶりに対し、ウルグアイ代表DFホセ・ヒメネス(アトレチコ・マドリード)も、「試合全体を見てプレーしていた」と評価していた。

 板倉は今年1月、プレミアリーグの強豪マンチェスター・シティと契約。その後、日本代表MF堂安律が所属するオランダ1部フローニンゲンへ期限付き移籍となったが、リーグ戦15試合にベンチ入りするも、最後まで出場機会のないままシーズンを終えた。それだけに、ウルグアイ戦では“最悪の想定”もしていたという。

「最初の入りのところでバタついたというか、ミスが多かったのは自分でも分かっています。それも想定したなかで試合に入っていたというか。最悪なほうの想定ですけど、久々の試合で、ボランチということもあったので。結果、ああやってバタついてしまったことは良くないし、反省しないといけないですけど、試合をするごとに良くなる気はします」

「足の伸びとかもまたちょっと違う。相手の先を読みつつ、状況を把握していきたい」

 エクアドルは今季までマンチェスター・ユナイテッドプレーしたMFアントニオバレンシアら、身体能力の高い選手が揃う。中盤も激しい肉弾戦となることが予想されるが、186センチのサイズとフィジカルを生かせる状況に「楽しみですね」と静かに闘志を燃やす。

「足の伸びとかもまたちょっと違うかなと。相手の先を読みつつ、読みすぎず、状況を把握していきたいですね。徐々に良くなっていくなという手応えは自分のなかでもあるし、試合を重ねるごとに見えてくる範囲も広くなっていくと思います」

 日本の準々決勝進出、そして柴崎の相棒の座の行方は、エクアドル戦の板倉のパフォーマンスが鍵を握りそうだ。(Football ZONE web編集部・小田智史 / Tomofumi Oda

日本代表MF板倉【写真:Football ZONE web】