俳優・松坂桃李車いす姿の主人公を演じるドラマ『パーフェクトワールド』(カンテレフジテレビ系/毎週火曜21時)が、今夜の放送で最終回を迎える。松坂は本作を通して伝えたいメッセージについて、「“ひとりで頑張りすぎない”っていうこと」「そうするともっとうまく、自分自身の気持ちが、互いのストレスになる事もなく、いろいろなことが豊かになっていって、いい人生が送れるのではないかな」と思いを明かした。

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 本作は、不慮の事故により車いす生活を送ることになり、生涯一人で生きていくと決めていた建築士・鮎川樹(松坂)が、高校の同級生・川奈つぐみ(山本美月)と再会し、心を通わせていくことで2人の生き方が変化していくさまを描くラブストーリー。

 松坂にとって、30歳になって初めて挑戦した連続ドラマであり、なおかつ連ドラでは初めて挑戦したラブストーリーになる。改めて感想を尋ねてみると、「以前に経験した恋愛映画は“好き、嫌い、別れる、イヤだ!”みたいな学園ラブストーリーだったので、全然違いましたね。今回のような大人のラブストーリーをやってみると、現実がついてくることによって、いろいろなことを考えなきゃいけない。“そりゃそうだ”という風に、ちゃんとリアルに置きかえて考えることが出来たので、すごくいい経験が出来たと思います。お付き合いをするということは、相手の先にある親だったり、子どもだったりをいろいろと考えるということ。“これが、この年齢の恋愛のしかたなんだな”と、つくづく思いました」としみじみとした口調で語った。

 最終回の見どころについては、「タイトルに返っていくと思います。全員が思う、共通の“完璧な世界”というものはないけれど、2人だけが感じることのできる完璧な世界“パーフェクトワールド”っていうのは、もしかしたら見ることができるかもしれない。そのためには、いろいろな壁を乗り越えなきゃいけないんですけど。それを乗り越える意味があるのは、おのおのが欲しい幸せがあるからこそだと思ったんです。2人にしか分からない価値が、最終的にこのタイトルに繋がると思います」と語った。

 さらに、このドラマを通して伝えたいメッセージを尋ねると、「“ひとりで頑張りすぎない”っていうこと。頼れるところは頼って。そうするともっとうまく、自分自身の気持ちが、互いのストレスになる事もなく、いろいろなことが豊かになっていって、いい人生が送れるのではないかなと思います」と、車いす生活を送る樹を見事に演じきった松坂ならではのコメントで最後を締めくくった。

 ドラマ『パーフェクトワールド』最終回は、カンテレフジテレビ系にて今夜6月25日21時放送。

ドラマ『パーフェクトワールド』最終話場面写真(C)関西テレビ