中国メディア・東方網は23日、日本の街で見かけるホームレスについて「貧しいにもかかわらず、その生活ぶりはとても清潔で秩序がある」とする記事を掲載した。

 記事は、世界の大部分の国で、さまざまな理由から物乞いや浮浪者になってしまった人が存在するとしたうえで、経済大国である日本の街にもホームレスと呼ばれる路上生活者がいると紹介。一方で、日本のホームレスは確かに貧しいものの、その暮らしは清潔で秩序正しいのだと伝えた。

 そして、「中国の街にいる物乞いや浮浪者は自尊心を失い、衛生観念も捨ててしまっているが、日本はそうではない。たとえ定住の地を失ってしまったとしても、骨身にまでしみ込んだ清潔を愛する精神は捨てずに残しているのである」とし、段ボールやビニールシートで「住みか」を作って暮らすホームレスの中には、居住空間をきれいに整頓し、身なりもしっかりしている人が決して少なくないのだと紹介している。

 また、日本のホームレスは調理器具を持っていて、自ら食事を作るケースも多いとしたほか、調達する食材には商店で廃棄になった食べ物も含まれるものの、衛生管理が厳しい日本の商店では賞味期限内でも一定の販売期限を過ぎると廃棄されるため、他国に比べて食の面でも安全な環境にあるとした。

 さらに、ホームレスは物乞いをすることなく、ごみや資源を拾って小銭を得たり、中には靴磨きや雨傘の修理をして報酬を得るなど自活しているとも紹介。長年の不景気により失業して定住場所のない人も少なくない一方で「いかに不自由な生活をしようと、守るべき社会秩序と公徳心はできる限り守ろうとするのだ」と伝えている。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)

日本のホームレスは奇妙・・・どうしてあんなに清潔なのか=中国メディア