21日に18年間の現役生活に終止符を打つことを宣言した元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスサガン鳥栖)がインタビューに答えた。24日、スペイン紙『アス』が報じた。

■現役引退を決断した経緯

「熟慮の上での決断だ。チームメイトたちが下す同じような決断は僕を苦しめた。スティーヴン・ジェラードが引退したときのことを思い出すね。『これで終わりなんだ。ともにプレーしたことを楽しんだ彼のプレーはこれ以上見ることはできないんだ』と残念な思いだったよ。(引退の決断は)多くのものを“はかり”にかけて、(最高の選択だと)確信して実際に到達するまで、決して到達しないように感じるものだ。アトレティコと同じように象徴的な瞬間、良い形でのお別れにたどり着きたいと思ったんだ」

■ホームシックになったことは?

「ないよ。家族とともに日本での生活を楽しんでいるし、とても素晴らしい経験だ。勤勉な人たちが多くのことを教えてくれたおかげで、僕たちは驚くべき国について知ることができた」

Jリーグはどう?

「大きな可能性を秘めたリーグで、たくさんの素晴らしい選手がいる。(より良いリーグを)形成することができ、発展のための途方もない伸びしろがある。素材は揃っていて可能性は十分にあるよ」

■監督業への野心

「この数年、監督業について関心を持ち始めた。以前はなかったことだ。現役を引退したらライセンスを取得するかどうかは考えるけど、もしかしたらその選択肢はとらないかもね」

アトレティコ・マドリード復帰について

「具体的なことは何もない。決定を下すのは彼らなのは当たり前のことですが、アトレティコは僕の家族で、僕の人生だ。それはサッカーの背景にある“情熱”で、説明不可能な感覚なんだ」

リヴァプールチェルシーへの移籍

「当時のアトレティコがどのようなものだったのか覚えておくのは難しいね。当時を知るファンにとっては振り返ることが難しい時期だった。タイトルを勝ち取るためにアトレティコという家を離れたんだ。アンフィールドを離れてスタンフォードブリッジに移ったのも同じ理由だ。後悔はしていない」

8月23日の神戸戦が現役ラストマッチとなるF・トーレス [写真]=Getty Images