スターバックス コーヒー ジャパンスタバ)は6月25日、都内で新サービスモバイルオーダー&ペイ」を発表した。スターバックス デリバリーやLINEとの戦略提携に続くデジタル戦略の一環として、6月26日に都内56店舗でスタートする。

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 23年前、日本に上陸したスタバは全国47都道府県に店舗を広げた。2019年3月末時点で店舗数は、ライセンス店も含めて1434店。森井久恵チーフマーケティングオフィサー(CMO)は、「これからも、毎年100店舗前後を出店していく」と今後の戦略を説明した。

 絶大な人気を誇る一方で、それゆえの悩みもある。「レジの行列や混雑を改善してほしいという声が多くのカスタマーからあがっている。10人に1人が混雑を理由にスタバに入るのをやめたという調査結果もある」(森井CMO)。

 マルチタスキングモバイルワークなど働き方の変化によって、今後もテイクアウトのニーズは高まると予想される。混雑緩和は、スタバにとって喫緊の課題となっていた。

 今回のモバイルオーダー&ペイは、スマートフォンスマホ)で注文・決済を完結させることで問題の解決を図る。カスタマーは商品完成の通知を受け取り次第、店舗に商品を受け取りに行けばよいので、行列に並ぶ必要がない。すでに展開している海外諸国では、業務効率化・売上向上の双方で効果が出ているという。

 カスタマーにとって魅力なのは、混雑回避だけではない。スタバでは、自分好みの味にアレンジできるカスタマイズというサービスがあるが、モバイルオーダー&ペイでは注文時にアプリでカスタマイズの指定ができるのだ。

 森井CMOは、「これまで時間がかかるのを気にして、カスタマイズを遠慮するカスタマーが少なからずいた。新サービスによって、より気軽にカスタマイズを試してもらえるようになる」と隠れた魅力を語った。

 6月26日スタートする56店舗は、混雑することの多いビジネス街や繁華街だけが対象ではない。郊外立地の店舗でも一部導入する。「他国では、郊外店舗で通常のテイクアウトを選択するカスタマーが多いが、日本ではショッピングモールに来た子連れのファミリー層など、混雑回避のニーズは高いのではないか。新たなモデルケースになるかもしれない」(森井CMO)。20年末までに設定する全国展開に向けて、検証を進めていく。(BCN・大蔵 大輔)

スタバがスマホで注文・決済サービスを開始。好みの味にアレンジするカスタマイズの指定も可能