Image: Victoria Song/Gizmodo US

アメリカで安いと言えばウォルマート

SXSWで訪れた初の海外で、メインのSXSWよりもはしゃいでいたのでは?というくらい編集部が楽しんだウォルマートのガジェットコーナー。米最大手スーパーウォルマートはなんでもあります。自社ブランドもアパレルから食料品、ペット用品にキャンプ用品と多種多様なジャンルがあります。もちろん家電も。ウォルマートが自社家電ブランドOnnから出した激安タブレットOnn Android Tablet」、米Gizmodo編集部が3週間使ってみました。その値段、64ドル(約7000円)ですって!

安くて手が出しやすい。それが、64ドルのウォルマートタブレット「Onn Android Tablet」。8インチのこの端末、とにかくやすいヤスイ安い! 安かろう悪かろうとは言いますが、悪いことばかりじゃないはず。たとえば、Amazon Fireだって比較的安価な端末ですが悪くない。誤解を恐れずにいえば、気軽に使い捨てできる位置にあるガジェットユーザーが安さに何を求めるか、言い換えれば安さと何を引き換えにできるかが安価端末の鍵となります。

Onn Android Tablet

Image: Victoria Song/Gizmodo US

これは何?ウォルマート自社ブランドの激安タブレット
価格:8インチが64ドル(約6,900円)。10インチは80ドル(約8,600円)。
好きなところ:ちゃんと使える。Google Play Storeが使える。
好きじゃないところ:遅い。動画見続けてると熱くなる。無用の長物(ウォルマート関連あれこれ)がついてきてしまう。

安価タブレットにはタスクに向き不向きが(当然)ある

64ドルのタブレットなので、さすがに高画質ゲームや処理能力の高いタスクをこなすのには不向きというのは大前提。高性能を求めるなら800ドルのiPad Proを買うべきで、そもそも同じ次元で話すことではありません。(800ドルあれば、Onn Android Tabletが12個買えてしまうというね。)では、64ドルに何を求めるべきなのか? 何ができるのか? 基本スペックはこれ。8インチIPSタッチスクリーン(800x1280)、プロセッサは1.3GHzRAM2GB、OSはAndroid 9.0が入っています。求めるものは、キッチンやリビングに置きっ放しにしておく、ちょちょっと使える第2(または第3)のタブレット端末という位置付け。電子リーダーとして使うもよし、動画見るも、ゲームで遊ぶもよし。あくまでもサブ。

安さと引き換えにしたもの(ありすぎ)

3週間持ち歩いて使ってみたところ、ウェブ観覧は基本問題なし。Webページ電子書籍スクロールしていると、ラグがあって遅いのがたまにキズ。2,3分のYouTube動画を見るにはまったく問題ないけれど、それ以上長いものだと端末がけっこう熱くなるのがたまにキズ。4,5分の動画を見ている途中で、指に熱を感じ始めました。30分の動画だとかなりアツアツに。これ以上長い動画を見るのはやめときました。

安価端末に遅れがでるのは予想の範囲内。それも読者やウェブ観覧だとそこまで大騒ぎすることじゃありません。が、動画通話となるとイライラしてしまう…。映像ガチャガチャ、キレギレ、とびとび。さらに、前面カメラが0.3メガピクセルなこともあり、自分自身もガッチャガチャに写ってます。音も良くはない。ただ、値段を考えると良いはずがないので、まぁこんなもん。

前面カメラが0.3MPですから、リアカメラだって大きな期待をしてはいけません。2メガピクセルです。てことで、Onnは撮影には向きません。手持ちのスマホバッテリー切れて、画質悪くてもないよりもマシ!という時だけでしょうね、これで撮影するのは。

左:Onn Android Tabletで撮影。右:iPhone XS Maxで撮影。当たり前ですが雲泥の差です。 Image: Victoria Song/Gizmodo US

とはいえ、ラグやチープなカメラが最大の問題点かといえばそうでもなく。64ドルという安さを実現するにはさらなる妥協が必要なわけで、それが素材にでています。Onnは、箱開けた瞬間から安物でーす!と人目でわかるチープ感が漂っています。ボディのプラプラなプラスティック感はもちろん、スクリーンのいかにもすぐ傷つきそうな感じ。タブレットケースにいれて、ラップトップと一緒にカバンにいれていたのですが、あっという間にスクリーンに傷が付いてました。1週間も使っていると、ヘッドフォンジャックの調子がおかしくなり、使っているうち半分はイヤフォンが刺さっていると認識できない状態に。ちなみに、他の端末でも同じイヤフォン使っているので、イヤフォン側の問題ではないです。バッテリーはそこそこ。1度の充電で2日はいけます。読書と簡単なウェブ観覧だけなら、もう少し持つかもしれません。

Image: Victoria Song/Gizmodo US

良いところも(ちょっと)ある!

ここまで読むと、良いところ1つもない!と思いますが、まさかそんなはずはありません。良いところもあるんです。最大の良ポイントは、Android 9.0が入っているということでしょう! たとえば安価端末のAmazon Fireだと、AndroidベースAmazon仕様OSがはいってます。でも、OnnはAndroid 9.0そのまま。なので、Google Play Storeが使えるという大きな利点があります。(Amazon FireGoogle Play Storeは使えず、Amazon App Sotreを経由するなど面倒くさい。)

プリインストールあるある

ただ、Android 9.0そのまま=ウォルマートあれこれがデフォインストールされていない、ということもなく。もちろん入ってます。スクリーン下部メニューエリアにあるウォルマートアイコン、これです。これタップで、プリインストールされているありとあらゆるウォルマート関連アプリを使うことができます、できてしまいます。Walmartアプリ、Walmart GroceryアプリSam’s Club、Vudu、Walmart's eBook Storeなどなど。などなどなど! あれこれいじってみたものの、ウォルマートメニューを簡単に削除する方法はなし。

Image: Victoria Song/Gizmodo US

端末だけでなく、箱の中にもウォルマートおまけついてます。Walmart's eBook Storeのクーポン(20ドル)がはいってました。せっかく無料だし、このクーポン使ってみることに。…これが間違いだった。クーポンを使う条件としてウォルマートアカウントを作成する必要があるのですが、これきっかけで、めっっっっっちゃくちゃウォルマートメルマガが届くように。配信停止の手続き3回もやってますが、まだきてます。めちゃきてます。あとは、良いところと言うとビミューですが、ウォルマートのロゴが左下に小さく控えめにはいっているので、使用中は手で簡単に隠せてウォルマートバレしにくい。

最大のライバルはAmazon Fire

100ドル以下のタブレットとして、最大のライバルはすでに比較しているAmazon Fireスペックとしては、Amazon Fire HD 8がほぼ同ライン。80ドルではありますが、よくセールしていますし。大きな違いとしては、OnnはRAMが上、Fireは前面カメラが上というところ。あとは、広告ですね。FireAmazon広告がはいってウザい、一方Onnはウォルマート関連アプリが大量にプリインストールされているものの、多くの場合使わなければないのと一緒で無視できます。

価格相応、またはそれ以上

いいとこなしでは?と取ってしまいそうなレビューではありますが、そんなことありません。悪くないタブレットだと思っています。64ドルという価格相応、いやもしかしたら価格以上のタブレットだと思っています。繰り返しますが、メイン端末じゃないんです。メールチェック・返信、ネットニュース読む、ちょっとした動画見るなどの簡単な基本タスクは(少々おそいけど)問題なくできるんです。ただ、それはすでにお手持ちのスマートフォンでもできますよね、もっとスピーディに。カメラもいいし、熱くもならないし…。それでも、もうちょっと大きめのスクリーンがあったらなと思うなら、子ども専用と思うなら、悪くない買い物でしょう。最初に言ったとおり、これはリビングやキッチンに置きっ放しにしておける第2第3の端末であり、使い捨て端末。そう割り切れるかどうかです。

まとめ

・64ドル。安いやすいヤスイ!
・読書、ウェブ観覧、短い動画ならOK。ただ、それでも少々遅れがでる
Android 9.0でGoogle Play Soreが使える。ウォルマートあれこれがプリインストールされている
・30分以上の動画を見るには、端末が熱くなりすぎ問題発生
・正直、お手持ちのスマホに勝るところなし。ただ、この値段ならもっとヒドイ端末だった可能性もあると思うと、まぁありかなって思っちゃう

安さが売りのウォルマートですから、最大の魅力は価格。そして、その価格には見合った(またはそれ以上の)端末だということですね。まぁ、ガジェットは年々、価格が上がりまくっていますから、逆に安価路線が充実していくのもユーザー層が広がっていいことなのでしょう。