トッテナムがリヨンのフランス代表MFタンギ・エンドンベレ(22)を獲得することが決定的となった。
イギリス『スカイ・スポーツ』は25日、トッテナムがクラブ史上最高額の6500万ポンド(約88億3000万円)でリヨンとクラブ間合意に至ったと報じた。
また、エンドンベレは今後数日以内にメディカルチェックを受診し、5年契約にサインする見込みだ。
2016年にアミアンでプロデビューを飾ったエンドンベレは中盤の要としてクラブ史上初となるリーグ・アン昇格に貢献。その翌年にリヨンへ完全移籍を果たすと、今季は公式戦49試合に出場し3ゴール8アシストを記録。
得点力にこそ課題はあるものの、豊富な運動量と高い身体能力を生かしたボール奪取能力に加え、優れたドリブルテクニックにパワフルなミドルシュートを兼備する万能型MFは、同胞MFポール・ポグバやコートジボワール代表MFヤヤ・トゥーレを想起させるハイポテンシャルの持ち主。
一方、ベルギー代表MFムサ・デンベレの今冬の中国移籍以降、セントラルMFの選手層に問題を抱えているトッテナムは、ユベントスやマンチェスター・ユナイテッドも関心を示す逸材の獲得を今夏の最優先事項としていた。
なお、リヨンのジャン=ミシェル・オラス会長は25日、エンドンベレの後釜と目されるブラジル人MFジャン・ルーカス(21)の加入会見の場でエンドンベレの去就に関して以下のように言及していた。
「タンギは移籍を望んでいるが、交渉を進めるには非常に重要なオファーでなければならない」
「もし彼がクラブを去る場合、それは今日ではないが、我々は経験を持った新しいプレーヤーを探す必要がある。現時点で何も起こっていないが、ドアは半分開いている」
「もし、エンドンベレが去る場合、我々は幾つかの候補をリストアップしている。(リール所属の)チアゴ・メンデスはその候補の1人だ」
「彼が代表戦に行ってからまだ話していない。ただ、彼の休暇の終わりがクラブを去る時ではない。ここで言うべきことではないが、我々は6月30日までに資金を集めるためにプレーヤーを売却する必要はない。それに彼が残留を選んでくれるならば、こちらとしては大歓迎だ」
2018年1月にブラジル代表FWルーカス・モウラを獲得して以降、1年半に渡って新戦力補強を行っていないトッテナム。先日にはチャンピオンシップ(イングランド2部)のリーズ・ユナイテッドのイングランド人FWジャック・クラーク(18)の獲得報道が出ているが、今夏の補強第一号はエンドンベレかクラークのいずれかになりそうだ。
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