コパ・アメリカ2分1敗で敗退も…岡崎が印象に残った1人として冨安に言及
森保一監督率いる日本代表は、現地時間24日のコパ・アメリカ(南米選手権)グループステージ第3戦エクアドル戦で1-1と引き分け、最終的にグループ3位で決勝トーナメント進出は叶わなかった。33歳のベテランFW岡崎慎司(レスター)は、「そういう選手がいたので良さが出たと思う」と2選手の名前を挙げている。
東京五輪世代の若手メンバーを中心に編成した今大会の日本代表は、17日のチリ戦で0-4と大敗し、20日のウルグアイ戦では2-2と大健闘のドロー。そして勝てば決勝トーナメント進出が決まるエクアドル戦で1-1に終わり敗退が決まった。
チリ戦で途中出場し、ウルグアイ戦とエクアドル戦で先発した岡崎はチームの成長を実感。「個の能力は上がってきていると思う」と評価する一方、悪いリズムの時に立て直せない課題が残ったと語る。そんなチームのなかで岡崎の印象にとりわけ残った2人がいるようだ。
「そういう意味では、トミとか頼りになるなと」
“トミ”とは、最終ラインを統率したDF冨安健洋(シント=トロイデン)だ。森保ジャパン発足以降に定着し、いまや守備陣のなかで一番の成長株と言っても過言ではない。
ウルグアイ戦では相手DFホセ・ヒメネス(アトレチコ・マドリード)に競り負けて失点したが、FWエディンソン・カバーニ(パリ・サンジェルマン)やFWルイス・スアレス(バルセロナ)をはじめ、チリやエクアドルのFWとも互角の攻防を繰り広げた。
キャプテン柴崎にも信頼感 「そういう選手がいたので良さが出た」
岡崎は冨安の名前を挙げた直後、「ガクもそう。要所、要所でそういう選手がいたので良さが出たと思う」と振り返っている。
今大会、3試合を通じてキャプテンを務め、中盤で圧巻の存在感を示したのがMF柴崎岳(ヘタフェ)だ。昨夏のロシア・ワールドカップでもタクトを振るったプレーメーカーは、今大会を通じて球際でも強さを発揮。素早い寄せや体を張ったタックルで何度もピンチの芽を摘みつつ、攻撃では常に逆サイドも意識するなどプレービジョンの広さを見せつけている。
今大会のなかで実に11人が代表デビューを飾るなど、チームとしての経験値は他国を下回った。チリ戦で大敗という苦渋をなめたが、続くウルグアイ戦ではプレーの内容が飛躍的に向上するなど急成長を見せている。
惜しくも決勝トーナメント進出は果たせなかったが、岡崎の眼には冨安や柴崎の存在が誰よりも頼もしく映ったようだ。(Football ZONE web編集部・大木 勇 / Isamu Oki)
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