もしも医者と結婚をしたら……。

裕福であろう結婚生活を想像して、うらやましいと思ったことがある人は少なからずいるはず。今この記事を読んでいるあなたは、「絶対医者と結婚したい!」という確かな野望を持っている可能性だってあるでしょう。

でも、実際の結婚生活とは? 彼らと結婚する具体的な方法はあるの?

今回は女医である筆者が「医者との結婚」をテーマに、その内実や彼らとの出会い方をくわしく解説していきます。

■医者が結婚を決めるタイミングとは?

そもそも男性医師はどのようなタイミングで結婚を決断するのでしょうか。まずは年齢ときっかけ。2つの観点から彼らのリアルを見ていきましょう。

◇年齢は「研修医が終わるタイミング」

男性医師の多くは何歳で結婚するのか。

もちろん個人差はありますが、一般的なのは研修医が終わるタイミング(26~28歳くらい)、それに加えて30歳前後が2大ピークで、男性医師の大半がここで結婚します。

ただし、医者の場合は、浪人、留年、学士や社会人入学のケースも多いので、上記はストレートに行った場合の年齢。もう少し年齢が高くなる場合もあります。

◇男性医師が結婚を決める4大きっかけ

周囲の男性医師を見るに、彼らが結婚を決めるきっかけは大きく分けて4つあります。

☆(1)研修医終わり

医学部を卒業し、2年間の研修医が終わったあと。学生のときから付き合っていた人や、研修医になって付き合いはじめた人と結婚するケースです。

☆(2)転勤

特に大学病院勤務の場合、地方への転勤や出向が多くあります。

また、自らの研鑽のために、国内留学や専門病院に勤務することも。そのタイミングで、腹をくくって結婚を決めるケースもあります。

☆(3)留学

海外留学するドクターは多く、留学を決めたタイミングや、留学へ行くと同時に結婚し、恋人を連れていくパターンもよく見られます。

☆(4)家賃や寮の契約更新

これは医者に限らず、一般的なカップルに訪れる結婚の転機ですよね。

特に医者の場合は研修医専用の寮に入っていて、研修医期間が終わったところでそこを出なければならないケースがしばしばあります。

独身寮に入るか、ファミリータイプの寮に入るかを選択するタイミング。思い切って結婚に踏み切り、ファミリータイプの寮へ入居するケースもちらほら見られます。

■医者とのリアルな結婚生活とは?

みなさんが思い描く結婚生活とリアルに乖離はないのか。

そんな医者との現実的な結婚生活をイメージするため、まずはメリットから紐解いていきましょう。

◇結婚生活のメリットはたくさん

我ながら医者と結婚するメリットはたくさんあると思います。代表的なポイントは以下の通り。

・高収入
・高級マンション、高級車、海外旅行、習いごとなど裕福な暮らしができる
・常に売り手市場の医者は就職に困ることがなく、収入が安定している
・社会的地位が高く、命や健康を守る職業のため、周囲から尊敬や羨望の目で見られる
・子どもの養育費がかけられる
・自分や子どもが病気になったときに頼れる
・親ウケ、友だちウケがいい

これらはみなさんの想像と齟齬のない結婚生活かもしれません。とはいえ、彼の職業柄、筋書き通りにはいかない面ももちろんあります。

◇「忙しい仕事」への理解がないと難しい

そのひとつが、医者という仕事の特性。

現実では仕事が忙しく、中々家庭を顧みる余裕のない医者がいることも確かです。

医者は命を預かる仕事。科や勤務先にもよりますが、当直や呼び出しも多く、家庭第一にはならない現実も……。そんな相手の仕事や環境を理解し、家事や子育てを自分の力でリードする覚悟を持つ女性なら、理想的な家庭を築けるかもしれません。

また、言わずもがな、あなたが医者と結婚したいと思う気持ちをほかの女性も同様に抱いています。つまり、モテるということ。

彼に浮気をさせない絶対的自信を持っているか、もしそうなってしまった場合、冷静な判断ができると胸を張って言えるか。それくらい気概のある女性でないと、彼らの妻は務まらないのです。

■医者が結婚相手に選ぶ女性とは?

たとえ自信や気概を持ち合わせていても、彼らと付き合う、結婚するチャンスが等しく女性たちにあるわけではないのは事実。では、男性医師はどんな女性を結婚相手に選ぶのか。

その答えは簡単。圧倒的に「医療関係者」です。

私の印象や、まわりのドクターから聞いた話では、全体の8~9割を占めるほど。

その中でも、看護師が圧倒的に多いといえるでしょう。次に医者同士で女医。その次に薬剤師です。それ以外だと、製薬会社のMRや、病院・病棟のクラーク(秘書)か受付、栄養士など……。

ドクターは仕事が忙しく、どうしても外との付き合いが希薄になりがち。そのため、身近にいる相手との職場結婚が多くなる傾向にあります。

◇同業者以外の3強は「CA・モデル・アナウンサー」

ただ、中には「同業者はイヤ」と思っている男性医師もいるので、そういう方は、医療関係者以外のつながりを求めて、まったく別の職種と結婚するケースもあります。

医療関係者以外で多いのは、CA、モデル・元モデル、アナウンサーです。これが3強。

美人が多いといわれるこれらの職業は、医者に限らず男性の憧れになっているはず。ですが、ほかの一般企業に勤める男性に比べたら、ドクターはそういう女性への憧れが強く、そういった女性を求めている傾向にあるような気もします(笑)。

それ以外だと、私のまわりでは思いつかないほどごく少数です(周囲のドクターも同じように言っていました)。

特別なケースでは、ごくごく稀に患者さん。そのほかは高校や大学時代から付き合ってきたパターンがほとんどです。

■医者と出会える「5つの場所」

医療従事者でもないし、医者の幼なじみも同級生もいない……。多くがこのケースに当てはまると思いますが、そんな女性は一体どうすればいいのでしょうか。

答えは「医者と実際に出会える場所」に行くしかありません。

最後に紹介するのは、医者と出会える確率が高い5つのスポット。出会いをどうやって次につなげるかはもちろんあなた次第。ですが、行動に移さない限り偶然は訪れないのです。

◇(1)結婚相談所

男性医師ユーザーを対象にした結婚相談所に入る。これが一番確実かと。

今は、ネットでの婚活やお見合いなども流行っていますから、以前より手軽に知り合えて、マッチング率も高いのではないかと思います。

◇(2)パーティ

結婚相談所と同様に、医師を対象にしたお見合いや婚活パーティに行くのも、出会いから交際につながる確率としては高め。ただし、遊んでいる医者やサクラもいるので要注意。

◇(3)ゴルフスクール

医者の趣味で圧倒的に多いのがゴルフ! 病院の近くにあるスクールへ足を運べば、まあまあな確率で出会えるかもしれません。

敵を知り己を知れば百戦危うからず。まずは彼らの趣味を理解し、実践しましょう。

◇(4)ワインバー

ゴルフに並び、趣味がワイン、というドクターは多いです。ちょっとオシャレで高級なワインバーを行きつけにすれば、客同士のつながりで医者と知り合える可能性は生まれると思います。

◇(5)大きな病院の近くのバーや居酒屋

仕事終わりの医者たちが食事に行ったり、飲みに行ったりする可能性大! 会話を聞いていれば医者かどうかわかるし、くだけた雰囲気の飲み屋さんなら隣の席同士で話せるチャンスがやってくるかもしれません。

■医者と結婚する道は根気次第!?

最後に元も子もない話をしますが……。

ぶっちゃけ医療関係者以外の方と結婚したドクターを探すほうが難しいというくらい、そうでない女性が医者と結婚する道は前途多難です。

前述したように、彼らが医療関係者以外の職業と結婚するケースは全体の1~2割しかいないでしょう。その中でも、3強の職種以外ではさらにハードルが上がるはず。

出会える場所を5つ紹介しましたが、そこで医者を探して、知り合いになって、仲よくなって、交際して……。想像しただけでも、結婚までのルートはいばら道に近いことが理解できるでしょう。

つまり、その確率は0%に近いということ。

が、確実に0%なわけではありません。残りの0.01%にかけるか、諦めてほかの幸せを探すか、それはあなたの根気と野望次第。

あなたが本当に納得できる人生を、全力で探し出せるといいですね。

(髙木希奈)

※画像はイメージです

女医が教える「医者と結婚」の真実