押井守監督が原作・脚本・総監督を務める新作アニメーションのタイトル『ぶらどらぶ』が26日、発表された。監督は西村純二氏が務め、押井総監督とはアニメ『うる星やつら』以来、およそ35年ぶりのタッグとなる。

【写真】高槻かなこ率いるBlooDyeの初パフォーマンスも! 押井守の新作アニメ『ぶらどらぶ』製作記者発表会の様子

 押井氏は、『ぶらどらぶ』の構想は数年前からあったものの企画実現に向けて動き出したのは「ついこの間」と告白。「バタバタと動き出して、まず西村くんを口説いた。現在、デザイン関係が画になりつつある。脚本は全部あがっている」と語った。西村監督は「押井さんがコンテはまだかって言い始めていまして…。私が涙を流しながらコンテを描いているところです」と苦笑しながら話した。

 物語は、吸血鬼の少女と女子高生が巻き起こすドタバタコメディー。押井氏は「女の子5人くらいメインがいる。女の子の物語をまじめにやりたい。芯のあるドタバタ劇です。ボーイ・ミーツ・ガールではなく、ガール・ミーツ・ガール。バイオレンスをベースにして、そういう作りにしてみようかなって」といい、さらに「残念ながらイケメンは出てこない」と付け加えた。テレビアニメかネット配信なのかは現時点で決まっていないが、全12話のシリーズものであることは判明している。

 押井氏は「シリーズなので最後までたどり着けるのか。ゴールを目標にしたい。おっさんが作る女の子の話は、意外にいけるのかなと思っている。来年お目にかかるよう頑張って作りたい」と意気込みを語った。

 また会見では「ラブライブ!サンシャイン!!」の国木田花丸役で知られる声優・高槻かなこが率いるヴォーカル&パフォーマンスユニット・BlooDye(ブラッディー)が公式アンバサダーユニットに就任ことも発表された。同ユニットは『ぶらどらぶ』の主題歌も担当する。

 今月初旬に結成・始動が発表されたばかりのBlooDyeは、この日マスコミの前でパフォーマンスを初披露。『ぶらどらぶ』のスターティングソング「この地球(ほし)の何処かで」を歌唱した。高槻は「私達は月に1度ファンミーティングを開催することが決まっている。そのファンミーティングで、アニメの最新情報も発表していきます」と呼びかけた。

 押井守総監督作品『ぶらどらぶ』は2020年春公開予定。

『ぶらどらぶ』製作記者発表会にて クランクイン!