6月8日北海道真駒内セキスイハイムアイスアリーナからスタートしたSHINeeの末っ子テミンの全国ソロアリーナツアー『TAEMIN ARENA TOUR 2019 ~X™~』。全国6ヶ所14公演に加え、8月10日から12日には東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナでの追加公演も決定した本ツアーの東京初日6月25日日本武道館。この地はテミンにとって大きな意味を持つ特別場所。“ダンスの申し子”テミンらしい、しなやかで流麗でありながら、激しく強く美しい完璧なパフォーマンス、そしてそれを具現化した世界観を堪能できる至福の時間だった。

客電が落ちてパールアクアグリーンペンライトが揺れる会場に、白いガウンをまとった金髪のテミンがメインステージに登場すると割れんばかりの歓声が響き渡る。10人のバックダンサーを率い、一瞬の鋭い一瞥だけでその場を制圧してしまうオーラはまるで帝王のごとく。開幕を告げる激しいダンスナンバー「TIGER」での炎と特効を使用したステージが終わると、そのあまりのカッコ良さから会場のボルテージは早くもMAXに!続いて「Press Your Number」では、「みなさん、会いたかったです!」と先程のステージとはギャップ大のふにゃっとした天使の笑顔を見せる。そして「One By One」では、メインステージの左右のブロックが切り離され、フロートの役割をしてセンターステージに移動して合体!会場中央にまるで海に浮かぶ孤島のように設置されていたセンターステージには、メインステージに繋ぐ花道はなく、どのように移動するのかと思いきや、高さをも自在に変え、側面にはスクリーンも映し出すこの“トランスフォーム”センターステージは今回の演出の大きな注目点。韓国での最新ナンバー「WANT」のほか、「ECLIPSE」「Truth」「MARS」などを、360度、死角一切なしのこのステージで魅せたテミン。東西南北、全方向が一瞬にして正面に変化するダンスパフォーマンスからは楽曲それぞれの深い世界観を紡ぐストーリー性が感じられ、感情を揺さぶってくる。

前半10曲を息つく間もなく駆け抜けてからのMCでは、テミンがソロアーティストとして初めて開催したライヴ2017年7月の武道館公演だったことから、この場所への思い入れを語る。「初めてショーケースをやったから僕にとってすごく意味のある場所。この日を待っていました。この2年でどのくらい成長したかなと考えながら、もっと成長した姿を見せたかったんです。だからリハーサルから緊張していましたけど、今は楽しさに変わって最高ですね!」。緊張など微塵も感じられなかった堂々たる佇まいからは意外とも思える言葉。さらに、髪色を金髪に変えたことに触れ、「僕、染めました!」と報告。武道館前の静岡と大阪の公演では、MUSIC VIDEO撮影のために鮮やかな緑色――テミン曰く「SHINee色」に染めていたのだ。MVとは、8月28日リリースするミニアルバム『Famous』のリードナンバーのMVのことで、「自分の曲のことだけど、いい感じですね(笑)」と自ら太鼓判。その『Famous』に収録されるであろう新曲から「Colours」と「Slave」を披露。どちらも数年前からメキメキと伸びてきたテミンの歌唱力をじっくりと聴かせてくれるナンバーだ。

ペンライトを消すようスクリーンに映し出された「Artistic Groove」では、様々なカラーステージに映す幻想的な演出に。続くアップテンポの「Pretty Boy」では一転、ファンキーな雰囲気に。ダンサーたちと楽しそうに踊る姿はこちらも自然と体が動いてしまう。「イ・テミン! イ・テミン!」という大合唱とも言える掛け声が演出の一部になって、楽しさがより増す。フロートが移動してアリーナの端でパフォーマンスが繰り広げられるのは、できるだけ全方向のオーディエンスによく見えるように、ひとりひとりに近づけるようにという想いの表れだろう。「Play Me」では天井から垂らした6本の白いオーガンジーを使って、まるで迷宮に入り込んでしまったかのような男女の色香が匂い立つパフォーマンスを。テミンと女性ダンサーの妖艶さに思わずため息が漏れる。記念すべき初ソロ曲「さよならひとり」の後は、本編ラストのMCに。「25歳の大人になったテミンを見せたかったんです」との言葉通り、歌唱力も表現力も何もかもが大人になった彼を余すことなく見せてくれたステージ。けれど、テミンが「次は最後の曲です」と言うと、オーディエンスが食い気味に「ヤダー‼︎」と絶叫。これには思わず耳を塞ぎながら「怒らないで〜僕もやりたいですけど!仕方ないんですけど!」とニコニコ。本編ラストの「HOLY WATER」では、壮大な楽曲を背に右手を突き上げたテミンが神々しく暗転の中に消えていった。

アンコールでは「MOVE」「What’s This Feeling」というクールかつノリのいい楽曲をチョイス。その後はツアー恒例ともなった、最近連絡を取ったメンバーについて言及。オンユのモノマネをしながらの「いつも応援してくれるみなさんありがとうございます」という彼からのメッセージと、「キーさんからは連絡来たから返信したのに、それに対して何もありません(笑)」といういかにもキーらしいエピソードを明かしてくれた。そしてアンコール最後の「Danger」は、SHINeeの「Sherlock」とマッシュアップしたスペシャルな1曲に。この意外な組み合わせにファン大盛り上がり!大熱狂の中、ラストメインステージの奈落に飛び降りて幕を閉じるという、去り方まで美しいテミンだった。

文/熊谷真由子

ツアートレーラーhttps://youtu.be/YNNSGoymCWk

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