様々な分野で活躍する女性に密着し、「いつもしていること(ルール)」を7つ取り上げ掘り下げていく番組の『セブンルール』(フジテレビ系)。25日の放送では、ケータリング会社のオーナー・寺脇加恵に密着。彼女の「あるルール」がネットで共感を呼んでいる。

 

■「怒っても生産的じゃない」

寺脇のもとに、ケータリングの料理を飾り付けるための国旗を作成した友人が訪れた。しかし、注文したサイズや糊付けの位置が間違っていることが発覚。

作り直しを求めるかと思いきや、寺脇は相手のミスを責めることなく「これ時間かかったよね」と気遣いを見せ「じゃあ今回はこれでやりましょう」と言って去った。

なぜミスした相手を怒らなかったのか、彼女はこのあとのインタビューで、

「人間持っている時間とエネルギーは有限じゃないですか。怒っても生産的じゃないので、そのエネルギーは別の方面に向けてもっとお料理を上達する情熱に使うとかそういうふうに決めてます」

 

と怒ることによって使うエネルギーを、仕事の情熱に変え生産性をアップしているのだと語った。

 

■きっかけは父の言葉

「怒らない」というルールを自分自身に課している彼女は、20代で一度アパレル会社を起業しその時の仲間に横領された経験を持つ。かなりショックを受けたと語るが、父からかけられた言葉が今の彼女を作り出すきっかけとなったようだ。

「それはお前が悪い。万引きするような仕組みで商品を管理していたこととか、見きれなかった自分が悪い。それを自分の考えを改めたり行動を改めたり学びの経験とすることで、失敗も成功の1つの要素に変えることができる」

 

一見厳しい言葉かと思いきや、愛のある激励にスタジオからも「素晴らしいお父さん」と思わず感心する声が。

■視聴者も共感

番組を観ていた視聴者は、「怒らない」というルールに共感する人が多数見られた。

番組レギュラーのYOUや芥川賞作家の本谷有希子も「怒らないってすごくないですか?」「怒ったほうがエネルギーどんどん出る」と感心している様子を見せる一方、オードリー若林正恭は「あれは怒ってますけどね」「青い炎の怒りかた」とコメントしスタジオが笑いに包まれる場面も。

 

■会社に怖い人がいる?

しらべぇ編集部が、全国20代~60代の会社員522名を対象に調査を実施。その結果を男女年代別に見てみると、30代女性の60.5%が「会社に怖いと思う人がいる」と回答した。

30代は後輩と先輩の間に立つ立場でもあるため、お局さんや上司に何かと苦労させられているのだろうか。

会社の怖い人

横領された過去から再び立ち上がり、新たな挑戦としてケータリング会社を起業した彼女。芯の強さや経験からくる説得力が、多くの人の心に響いたようだ。

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(文/しらべぇ編集部・稲葉 白兎

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2018年7月13日~2018年7月17日
対象:全国20代~60代の会社員名 (有効回答数)

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