初めての生理がくる時は人それぞれです。ある日突然始まるので、びっくりしてしまわないように家族で話をして準備をしておくとよいでしょう。 ここでは、初めての生理について知っておくべきこと、必要なものなどについてお話ししたいと思います。
初経ってなに?いつ始まるの?
初経(しょけい)は初めての生理のことで、初潮(しょちょう)とも言います。
初経はだいたい10~14歳までに来ると言われています。早すぎたり、おそすぎたりしないかぎりは心配する必要はありません。10歳になる前に月経が始まったり、満15歳になっても初経が来なかったりする場合には、念のために産婦人科を受診してみましょう。
個人差の大きいものなので、初経がいつ来るか予想することは難しいです。
体格の良い子ほど早く初経をむかえることが多いと言われていますが、あくまで傾向なので身長が高くてもなかなか初経を迎えない子もいます。
初経前に症状が出る?
人によっては、初経が来る前にホルモンの働きで体にさまざまな変化が生じることがあります。
以下のような変化を感じたら、もうすぐ生理が始まるのかもしれません。
- おりものが出始める
- わきや陰部に毛が生え始める
- 肌が脂っぽい、逆にカサカサする など
- 胸にしこりや痛みがある
生理が始まる前に、なにをすべき?
初経を迎えてもおかしくない年齢になったら、事前に生理用品の準備はしておいたほうが安心ですね。
下記を参考に、保護者の方と相談しつつぜひ準備しておきましょう。
おりものシート
初経の1年くらい前から、おりものが出ることがあります。おりものシートがあると下着が汚れずに済むほか、学校や外で初経が来た時に慌てなくてもよくなります。また、シートを下着に付けたり、はずした後の処理に慣れておくことができます。
ナプキン
ナプキンには、昼用や夜用、軽い日用・ふつうの日用・多い日用、羽根つき・羽なしなど種類がたくさんあります。
初経の準備用に買う場合、経血の量も少ないと予想されますので、軽い日用やふつうの日用を用意しておけば問題ないでしょう。
生理用ショーツ(サニタリーショーツ)
普通のショーツは、生地や形によってはナプキンがうまく付けられなかったり、羽根つきを使うとショーツの外側に羽根が出てしまうことがあるため、生理用ショーツを準備しておくのがおすすめです。
生理用ショーツはクロッチ部分が2重構造になっており、羽根つきの羽根部分をしまうことができます。また、汚れが落ちやすい素材なので、経血が付いても洗濯が楽です。
初経が来たら
最初はびっくりしてしまうかもしれませんが、初経はショーツに茶色っぽいおりものが付いたり、少量の血が付いたりする程度のことが多いです。色もしばらくは黒っぽいかもしれませんが、基本的に心配ありません。
慌てずに、ナプキンが手に入るまでは重ねたトイレットペーパーをあてて対応するようにしましょう。学校なら保健室へ行けばナプキンをもらえます。
初経の来た日はメモしておくとよいでしょう。
生理はだいたい28日周期で来ますので、生理が始まった日から数えて25~35日後ぐらいに次の生理が来ると予想できます。
ただ、思春期はホルモンバランスがまだ不安定な時期ですので、間が空く場合もあります。もし、3か月以上生理が来ない場合にはそのままにせず、念のため婦人科の医師に相談してみましょう。
また、生理が8日以上続く場合や、生理前の症状(頭痛や吐き気、からだのだるさなど)がひどい場合も受診するようにしましょう。
これから月経をむかえる皆さんへ:こんな時には大人に相談を
生理について話すのがはずかしいと思う人もいるかもしれません。しかし生理が来るのはちゃんと体が成長している証拠で、とても良いことです。
ナプキンの準備だけでなく、悩みや不調、おかしいと感じることがあれば保護者の人に相談すると良いでしょう。
以下のような時には病院でみてもらうと安心です。
- 15歳になっても初経がない
- 初経をむかえているのに、3ヵ月以上生理が来ない
- 7日以上、だらだらと出血する
- 月経の前後や月経中に体調が悪くなる
まとめ
初経がいつ来るか、ぴったり予想することは難しいです。しかし、からだに変化があったり、そろそろ初経の来る年齢になったら準備を始めても良いかもしれません。
これから初経をむかえるお子さんは、生理について困ったことがあれば、保健室の先生やお母さんなど、相談しやすい人に話せると安心です。また、性教育の授業も参考にしましょう。
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