東京弁護士会、第一東京弁護士会、第二東京弁護士会は6月29日、女性からの様々な相談に応じる電話相談「女性のための無料ホットライン〜女性の権利110番〜」を実施する。暴力、離婚、セクハラ、パワハラなど幅広い相談に、弁護士と女性相談員が対応する。

必要に応じて、初回相談が無料となる弁護士を紹介する。土田清子弁護士は「弁護士の他に女性相談員も同席してもらい、法律的な側面と利用できる社会福祉制度などについてお話しできるようにしています。まずは気軽に電話してもらいたい」と話す。

●夫婦関係の相談がもっとも多く

昨年は、夫婦関係の相談がもっとも多く、そのうち離婚の可否や婚姻費用、養育費、配偶者暴力など離婚に関するものが大多数をしめた。中には、日弁連が2016年11月に公表した「養育費・婚姻費用の新算定表」に関する質問もあった。

現在、実務で多く使われている養育費及び婚姻費用の算定表は、実際の生活実態に合っておらず、低額であるとの批判を受け、日弁連は2016年11月、新算定方式、新算定表を公表。産経新聞(2018年8月28日)によると、最高裁司法研修所は現在、算定表の見直しを検討しており、報告書をまとめる予定だ。

土田弁護士は「離婚を考えている方は離婚後の生活に不安を抱いており、養育費や婚姻費用は一般の法律相談でも話題になることが多い」という。

電話は午前10時〜午後4時までで、電話番号は<03・3503・3161>。

東京以外の地域でも、23日から29日に実施する。他都道府県での実施の詳細は、日弁連のサイト(https://www.nichibenren.or.jp/event/year/2019/190623-0629.html)に記載している。

離婚や暴力、セクハラ…女性のための「無料電話相談」6月29日実施 東京弁護士会