職場の仲間で食事や飲み会などをしながらコミュニケーションを図る、いわゆる「飲みニケーション」。

飲み会を敬遠する若者」や、「若手の説教のために無理やり飲み会に誘う上司」などといったイメージが強いかもしれないが、現実は必ずしもそうではなさそうだ。

バカルディ ジャパン株式会社東京都渋谷区)は5月、「働き方改革と社内コミュニケーションの実態調査」を実施し、1,000人から回答を得た。

その中で、現在の社会人が「飲みニケーション」についてどのような認識を持っているかという点についても、興味深い調査結果が出ている。

全国1,000人にインターネット調査

今回の調査は、5月24日から5月26日にかけて、20代就職活動中の学生および、20~50代の社会人、計1,000人を対象に、インターネット調査を実施したもの。

4月1日から順次施行されている働き方改革を受け、実際の職場環境や社内のコミュニケーションの状況などについて、様々な視点からその実態を調査した。

社内コミュニケーション不足は業務に支障

社員同士のコミュニケーションについての項目では、約7割が「社内のコミュニケーション不足は業務に支障をきたすと思う」と回答。

現在のコミュニケーション円滑度については、40~50代といった管理職が多い世代ほど、難しさを感じているとの結果が出た。

さらにコミュニケーションの円滑具合を、「対上司」「対部下」「対同僚」に分けて質問した場合には、「対同僚」に比べてその他のポイントが低かった。

特に管理職世代において、上司や部下とのコミュニケーションが、同僚と比べてうまく進んでいないことが浮き彫りになったのだ。

社内コミュニケーションを阻害している要因について問うと、最多の回答は「社内の風潮・風土・文化」。続いて、「価値観の違い・多様化」「コミュニケーションスキルの低下」「ジェネレーションギャップ」「仕事終わりに会食や飲みに行く機会の減少」の順に多く回答が集まった。

「飲みニケーション」の必要性

「飲みニケーションは社内の円滑なコミュニケーションに役立つ」と回答した人は約46%にも上り、20代社会人においては過半数が「そう思う」と回答した。

会社の上司、同僚、部下と飲みに行く回数も、20代が最も多いことが分かり、年代が高くなるにつれて減少傾向にあった。

ただ、現在の「飲みニケーション」頻度については、全体的に減少傾向であることも明らかとなった。

飲みに行くメリット・デメリット

会社の上司、同僚、部下と飲み行くメリットについては「距離が近くなる/仲良くなれる」という回答が最多だった。

一方、デメリットは「飲みの時間が長い・明日への影響」が上位に入り、対上司では「飲みながら説教される」、対同僚では「同僚の悪口を聞かされる」、そして対部下では「金銭的な負担(“自分が多めに出すか奢り”が基本)」がそれぞれ多く回答された。

そして、やはり20代が最もメリットを感じているという結果が現れ、若い世代ほど「飲みニケーション」に積極的ということが再確認された結果となった。

「飲みニケーション」の相手

社内の「飲みニケーション」に参加する場合、誰としたいかという問いに対しては、「同僚」が約7割を占め、次いで「上司」、最小は「部下」だった。

そして、「飲みニケーション」でどのような話をしたいかという点については、「仕事とは関係ないプライベートな会話で盛り上がりたい」が約44%で最多となった。

「飲みニケーション」の時間は「1~2時間が適切」という回答が約半数を占め、全体平均では約100分だった。

これらの結果をまとめると、「気を遣わなくて良い同僚と、翌日の仕事の出ない範囲内の時間で、プライベートの話題で盛り上がりたい」と思っている人が多いということになる。

アイデア発掘の場としても

話題はプライベートがいいという意見が多かったようだが、「飲みニケーション」を、仕事に関するアイデア発掘の場として活用することも効果的かもしれない。

「お酒を飲みながら仕事の発想やアイデアを考えることは良いことだ」という人は54.7%にも上り、職種に限らず、約3割が実際にお酒を飲みながら考えたアイデアが実際の仕事に生きた経験があると回答した。

仕事のデスク上では浮かばなかったアイデアが、解放感のある場で仲間と語り合っているうちに閃くというケースも少なくないようだ。

社内コミュニケーションの円滑化など様々な観点から「飲みニケーション」の評価は低くはない。

もちろん決して強要するものではなく、相手の性格や性別、世代、開催時間、話す内容などに応じて適度な範囲内で行っていくことが大切だ。

「飲みニケーションは役立つ」最多は20代!仕事以外の話題で盛り上がりたい若者が多いという調査結果