中国では都市部を中心に晩婚化が進んでいると言われているが、今も「結婚して子を産み、家族を設けることこそが幸せ」という考え方が根強く、地方では若くして結婚する人が多い。

 また、中国の若者は親や周りの大人たちから早く結婚するように圧力を掛けられるのが一般的で、親族から圧力を受けることが嫌で、帰省したがらない若者もいるほどだ。こうした環境で暮らす中国人から見ると、日本の若者の多くが「中国人ほど結婚を焦らない」ことが不思議に映るようだ。

 中国メディアの捜狐は23日、日本人の若者が「結婚を焦っているように見えない」理由について考察する記事を掲載し、日本の若者は結婚したくないのではなく、現実的に結婚ができない人も多いようだと紹介した。

 記事は、具体的な例として、東京で生活している女性は、将来夫になる人に年収400万円(約25万元)以上を求めると伝えた。また、日本では給料は年齢と共に上がっていくケースが多いため、年収400万円を貰っている若者は非常に少数であるという現実を紹介した。

 さらに、日本人はプライベートを大切にしているため、早く結婚すると自分の遊べる時間がなくなってしまうことを案じる人も多いと紹介。また、日本人男性の草食化が指摘されているように、日本の若者は恋愛に臆病になっていることなどが、日本人が結婚する年齢が中国人と比較して遅い理由であると論じた。

 中国では農村部を中心に若くして結婚する傾向にあるが、女性が結婚相手に求める要求は経済成長とともに高くなっていると言われる。車や家を所有していることが求められることに加え、多額の結納金を要求される場合もあるようだ。金銭的ストレスは日本であれ中国であれ大きくなっているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

結婚を焦っているように見えない日本の若者、「一体なぜ?」=中国メディア