中国メディア・今日頭条は23日、日本の幼稚園では女の子も男の子と一緒にサッカーをするなど、様々な体験や経験をさせて強い心身をつくる教育が行われているとする記事を掲載した。

 記事はまず、「日本も中国も現在出産と育児を奨励しているが、日本では幼児教育が今年10月から無料になる。年少から年長までの幼稚園児は無料となり、年少未満の乳幼児については家庭の収入に基づき負担額が変わる。そうすることで育児の経済的な負担が軽くなり、共働きでも子どもを安心して預けることができるようになり、おのずと出産育児に対する意欲も高まるのだ」とした。
 
 そして、「教育は国にとって最も廉価な国防だ」という言葉を挙げ、先進国である日本は充実した教育体系で世界的に知られおり、幼児教育の段階から中国が学ぶべき点が多くあるとしている。

 まず、通常幼稚園は午前9時ごろから始まるが、両親が早く出勤する家庭のために早朝保育として午前7時から受け入れる幼稚園があると紹介した。そして、帰りも親の仕事が終わる時間まで預かってくれる延長保育の制度があるとしたほか、幼稚園の教諭も家族以外の人に子どもを引き渡すことは絶対にせず、子どもが安全にかつ確実に保護者のもとに戻る状況を確保していると伝えた。

 また、日本では幼稚園で子どもがケガをした際、真っ先に幼稚園側のせいにせず、保護者のほうが教諭に「面倒をおかけしました」と言うことが多いと説明。この点について「われわれは子どもにさまざまな経験をしながら自然の中で成長させることと、注意監督力不足とは本質的に異なるものだということを認識しなければいけない」としている。

 さらに、日本の幼稚園では男児女児の区別なくサッカーなどの運動や活動をさせ、丈夫な心や体の育成を心掛けていると紹介。ちょっとボールがぶつかったり転んだりしただけですぐにべそをかく園児は少ないとした。このほか、古紙や段ボール箱、新聞紙などリサイクルに出されるものを遊び道具として積極的に取り入れており、物を大切にする心と創造力を培う点も大いに参考にすべきだと伝えた。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF) 

教育は国にとって最も廉価な国防・・・日本の幼児教育に学ぶべき点=中国メディア