文:竹内白州 、取材:ゆーみん17 、取材:オポネ菊池

 ヴィジュアル系エアーバンドゴールデンボンバーメンバー喜矢武豊さんが、自身のTwitterで「FF14ファンフェスティバルに行ってきた( ´ ▽ ` )ノ」とツイート。それは瞬く間にリツイートされ、『FFXIVプレイヤーの中で、大きな話題となっていた。リアルイベントに足を運ぶほどの喜矢武さんに興味を持ったファミ通編集部が、事務所に取材を申し込んだところ、ふたつ返事で快諾。我々の想像以上にプレイをしていた喜矢武さんの“『FFXIV』の楽しみかた”をインタビューでお伝えしよう。


【画像3点】「ゴールデンボンバー・喜矢武豊さんは『FF14』のガチプレイヤー? 直撃取材を敢行!」をファミ通.comで読む(※画像などが全てある完全版です)

不慣れなダンジョンでは迷わず「初見です」と宣言


――今年の3月に行われた『FFXIV』のリアルイベントファンフェスティバル 2019 in東京(以下、ファンフェス)”の参加報告ツイートをきっかけに、喜矢武さんが『FFXIVプレイヤーであることが瞬く間に周知されました。じつは、今回の取材をお願いした発端も、そのツイートなのです。



喜矢武こんなにも広まるものなのかと驚いている一方で、不安な面もあります。芸能人がゲームプレイしていることを快く思わない方もたまにいらっしゃるので……。叩かれていないかエゴサーチ(自身のことをネットで検索することのネットスラング)して確かめたのですが、幸いなことにまだ大丈夫なようで(笑)


――新たな著名人プレイヤーとして、かなり話題になっていました。ファンフェスに参加されてみていかがでしたか?


喜矢武じつは、記念アイテムマウント(SDSフェンリル)が欲しくて行く決意をしたので、ファンフェス自体は、ほとんど事前知識のないまま参加したんです。会場に入ってみると、本当に熱量の高いファンに向けた、想像以上にコアなイベントだという印象を受けました。


――ひとつのタイトルで、15000人の集客ですからね……。


喜矢武ブースも企画も、全部おもしろくて、1日だけのつもりが、2日とも行っちゃいました。THE PRIMALS(サウンドディレクター祖堅正慶氏が率いるオフィシャルバンド)のライブも観させてもらったのですが、知っている曲が流れているとそれだけで興奮しますね。


――ライブもご覧になったんですね!


喜矢武本当にすごかったです。あと、こういうイベントだと当然なのかもしれませんが、ゲーム内のフレンドといっしょに来られている方がいたのも印象的です。僕はゲームの中で知り合って、リアルで会うという経験をしたことがないので、こうやって人と人がつながることもあるんだなと、感動してしまいました。


――『FFXIV』はどれくらいプレイされているんですか?


喜矢武ちょうど1年くらい前に、よくいっしょにゲームを遊ぶ地元の友だちに誘われたことがきっかけでした。そもそも『FF』シリーズは好きで昔からプレイしていたのですが、『FFXI』や『FFXIV』といったオンラインゲームはどこか手を出しづらかったというか……。知らない人とコミュニケーションを取りながらプレイしたり、やることがいっぱいあったり、正直に言えば、面倒くさそうだなと思っていたんです。


――オンラインゲームはどうしてもそうしたイメージがありますよね。


喜矢武ただ、やってみたらこれがまたおもしろくて! とくにインスタンスダンジョン(以下、ID)に行き出してからは世界が変わりました。とはいえ、最初は知らない人といっしょに行くのがとにかく怖かったので、ひたすら「初見です」とチャットで打っていましたし、なんなら2回目でも「初見です」と(笑)


――2回目だとアチーブメント(トロフィー、実績のようなもの)が表示されないので、バレませんか?(笑)


喜矢武そうなんですよ(笑)。だからもうこれは使えないなと思って、つぎからは「不慣れです」に変えました。そうやって経験を重ねていくと、だんだん不安よりもおもしろさが先に来るようになってきたんです。難しいIDをクリアーしたときの達成感が、とにかくたまらなくて。この感覚にハマってからは、知らない人といっしょでも気にせずにプレイできるようになりました。


――知り合いの方に誘われて始められたものの、もはや一般のプレイヤーに混じってプレイされているのですね。


喜矢武そうなんです。でも、同時期に始めた友だちがもうひとりいるので、その人といっしょに遊ぶことも多いです。その友だちはあまりゲームを遊ぶ人ではなかったので、プレイが続くかどうか勝手に心配していたのですが、フタを開けてみれば、いまいちばんログインしているのはその友だちで(笑)。『FFXIV』は、ゲーム好きだけでなくゲームにあまり触れたことがない人でも楽しめる、懐の広いゲームなんだと思います。最近、僕が誘って始めた友だちがいるのですが、その人はふだんゲームをしないので、コントローラアナログスティックすらわからない人だったんですよ!


――その状態でいきなりオンラインゲームはなかなかハードですね。


喜矢武ボイスチャットをしながら僕が教えるのですが、まず真っすぐ進むことすらできないんです。おそらく、昔に遊んだゲームは+ボタンだったと思うので、東に行くためには右方向に入れっぱなしにすればいいと思ったのでしょう。延々とぐるぐる回り続けていました(笑)。その人もいまでは毎日のようにログインするほどハマっています。僕自身もそうでしたが、実際にやってみるとめちゃくちゃ楽しいんですよね。



野良パーティに参加して“零式”をクリアー


――ふだんはどんなプレイスタイルで遊ばれているのですか?


喜矢武僕は難しいコンテンツを遊ぶのが大好きで、とにかく“零式”にハマっています。本当に難しいのですが、だからこそ何時間もかけて、何個も薬品を買って、何十万とギルを費やして、ようやくクリアーしたときの達成感が最高なんです。クリアーしたときは、記念にスクリーンショットを必ず撮っています(笑)


――まさに王道の楽しみかたをされていますね。


喜矢武いまは、いわゆる“野良パーティ”で零式に挑むことが多いのですが、ゆくゆくは仲間内だけで行けるようになりたいです。そのために、もっと友だちを作りたいんですよ!



――予定を調整するのがなかなか難しそうですが(笑)


喜矢武こちらの事情も説明できないですからね(笑)。ただ、がっつり固定パーティを組むというより、もう少し気軽に楽しみたいという気持ちもあって、いっしょに遊ぶ人を集めるためのフリーカンパニー(以下、FC)を作りました。とにかく、雰囲気のよさをアピールしようと思って、仲間内4〜5人で楽しげなスクリーンショットをたくさん撮影し、それをLodestone(公式のプレイヤーズサイト)にアップして募集をかけていて。


――ものすごく模範的なFC募集だ……。


喜矢武それで何人かは入ってくれたのですが、零式に行って根を詰めた結果、抜けてしまう人もいて、最終的には仲間内しか残らなかったんですよね。ネットで集めてもうまくいかなかったので、いっそリアルで友だちを作りたいのですが、なかなかあてがなくて……。どなたか紹介してもらえませんか?(笑)


――人材募集の企画をやりましょうか? いや、話が大きくなっちゃいそうですね……(笑)


喜矢武本当ですか?(笑) やっぱり8人集めるのが難しくて……。それが目下いちばんの悩みです。と言いつつ、僕は最近ギャザラーやクラフターにハマっているので、やることはいくらでもあるのですが(笑)。むしろ、このゲームはやることが多すぎて困っているくらいで!


――ギャザラーやクラフターに手を出すと、本当にやることが無限にありますよね。これを作るためにはあの素材が必要で、その素材を採るためにこのクラスの育成が必要で、といった感じで連鎖していきますし。


喜矢武そうなんですよね。そうやってコツコツとレベルを上げていくのがまた楽しくて(笑)。最近では、移動中もノートPCでひたすら素材集めをしています。ノートPCで『FFXIV』をプレイしているとかなりバッテリーを消費するので、超大容量のモバイルバッテリーも買ってしまいました。(編注:ノートPCよりも重たいバッテリーとのこと)


――モバイルバッテリーまで! 本気度がすごいですね(笑)


喜矢武僕、けっこう効率主義なところがあって、ただ移動しているだけの時間がもったいなく感じてしまうんです。でも、クラフターはけっこう大掛かりなマクロを組んでやっているので、移動中に製作しようとすると、回線の調子次第でマクロが飛んでしまうんです。


――ビエルゴの祝福が不発! みたいな (笑)


喜矢武そうなんですよ! そうなってしまうと悲しいので、移動中は基本的に素材集めだけをしています。マクロは使うのも作るのも好きで、マクロでうまく自動化できると、暇な時間ができますよね。おかげで『FFXIV』にハマって以来、部屋が以前よりキレイになりました。


――マクロが動いているあいだは掃除をしていると(笑)。ちなみに、ジョブは何がお好きですか?


喜矢武忍者が好きですね。


――忍者、似合いますね!


喜矢武最初は少しずつジョブを開放していろいろと試してみたのですが、忍術を覚え始めてからの忍者がとにかくおもしろくて、それ以来ずっと忍者メインプレイしています。最近は、ほかのロールも試してみようと思い、サブとして暗黒騎士レベルも上げ始めました。でも、僕にはタンクは向いていないかもしれない……。徐々に慣れてきてはいるのですが、ヘイト管理が難しくて。そもそも、僕はプレッシャーに弱いんですよ(苦笑)。


――確かに、タンクのレベル上げは少し緊張しますよね。


喜矢武しかも、僕は方向音痴なので、なかなか道が覚えられなくて。慣れていないIDだと、どこに行けばいいのかわからなくなってしまうんです。オーラムヴェイルのような通い慣れたIDであれば、タンクでも安心してプレイできるので、慣れが大事なんですよね。


――タンクは先導役でもあるので、同じIDでもDPSとは視点が変わりますよね。


喜矢武そうですね。違うロールを経験すると、視野が広がると思います。そのロールを実際に経験すると、パーティメンバーの気持ちがわかるようになるんです。忍者だけをやっていたときは見えていなかったものが見えたり、気遣いができるようになったり。これはこれで違ったおもしろさがあると思います。


――遊びかた、楽しみかたが本当にゲーマーですね。


喜矢武かなりハマっています(笑)。ただ、僕みたいな遊びかたももちろんありますが、友だちは毎日のように、“トレジャーハント”をしたり、家具を作ったりしていますし、また別の友だちは、“禁断の地 エウレカ”に行ったりと、『FFXIV』は本当にいろいろな遊びかたができるんです。現実のように、たくさん選択肢があり、人に合った遊びかたが見つかるジョブも自分に合ったものを選べますし、レベル上げひとつ取っても、方法がいろいろと用意されています。それらを自分で考えて遊べるところが『FFXIV』のおもしろいところだと思います。


キャラメイクはギャップが命。テーマは“チャラいララフェル


――ご自身のキャラクターについて、何かこだわりはありますか?


喜矢武どのゲームでもそうなのですが、ちょっと変わったキャラクターが好きなんです。かつ、ギャップのあるキャラクターを作りたくて、種族はララフェルなのですが、チャラい見た目にしました。あまり詳しく言うと特定されてしまうくらい個性的なので、これくらいで勘弁してください(笑)


――“チャラいララフェル”という響きだけで、すでにおもしろいです(笑)リアルの知り合いの方以外で、そのキャラクターの中身が喜矢武さんだと認識されている方はいらっしゃるのですか?


喜矢武いないと思います。逆に、僕が一方的に知っている人ならいます。以前はよくいっしょに遊んでいた気の合う仲間で、FCにも入ってくれていました。僕が舞台の稽古で忙しくなってログインできなかった時期にFCを抜けてしまったのですが、僕はその人のTwitterアカウントを知っているので、じつはいまでもこっそりチェックしています(笑)


――じつは喜矢武さんといっしょに遊んでいたと知ったら驚くでしょうね(笑)


喜矢武たまにTwitterでリプライを飛ばしたくなるのですが、驚かれるかもしれないのでガマンです……。


――職業柄、リアルでは人の目を気にされると思いますが、『FFXIV』の中でなら違う自分になったような感覚を持つこともありませんか?


喜矢武リアルでは、話している相手に気を遣われることは多いですね。ありがたいとは思いつつ、そうした気遣いが苦手でもあるので、『FFXIV』で知らない人と気兼ねなく話せるのは楽しいです。


――ゲームの中ではみんな対等ですからね。


喜矢武むしろ、ゲームの中ではかなり下手に出ていたりして(笑)。マテリアの装着依頼をするときも、なるべく丁寧にお願いするようにしています。やさしい方が「無料でいいよ」と言ってくださることもあるので、「いえ! ちゃんとお支払いしますので!」と、とにかく腰を低くして…… (笑)

タタルさんと疑似デート!? 喜矢武豊流ロールプレイ


――これまでプレイされてきた中で、印象的だったシーンはありますか?


喜矢武これはみんながそうだと思いますが、やはりオルシュファンにまつわるエピソードですね。じつは、『FFXIV』のプレイを始める前に“FINAL FANTASY 30th ANNIVERSARY EXHIBITION -別れの物語展-”というイベントに行っていまして、例の慰霊碑を見ているんです。当時の僕はまだストーリーを知らないので、何となくカッコいいなと思って、写真を撮ったくらいでした。その後、ゲーム内で真相を知ったときは衝撃を受け、同時に後悔もしました。先にゲームプレイしていれば、あの慰霊碑の前で泣くほど感動しただろうなと。



――順番が逆になってしまったのですね。ゲーム内にある慰霊碑には行きましたか?


喜矢武恥ずかしい話、最近見つけたばかりなんです。噂はずっと聞いていたのですが、ほかにやることがありすぎて、なかなか時間が取れず……。先日、素材集め中に通りかかったときにたまたま見つけられたのですが、やっぱり感動しちゃいましたね。


――オルシュファンのほかにお気に入りのキャラクターはいますか?


喜矢武いちばんのお気に入りはタタルです。純粋にかわいくて(笑)。海辺で水着を着て、貝を探しているシーンがとくに好きで、疑似デートをして楽しんでいます。


――擬似デート!?


喜矢武いやらしい意味ではないですよ!? スクリーンショットコミュニティアップしたらおもしろいだろうなと思っているだけです。そのシーンでは、タタルは貝を探しているので、屈んでは立ってをくり返すのですが、その立った瞬間を狙って隣りに立つと、ちょうど手をつないでいるように見えるんですよ。それを狙ってスクリーンショットを撮っています。


――そのシチュエーションは……(笑)。でも、スクリーンショットにこだわるのも楽しみかたのひとつですよね。『FFXIV』には“グループポーズ機能”というスクリーンショットの撮影に特化した機能もありますし。


喜矢武スクリーンショットはおもしろいですね。グループポーズ機能はまだ使いこなせていないので、時間を見つけて勉強したいです。こうやって話してみると、自分はけっこう全方位に『FFXIV』を楽しんでいるのだなと実感します。


――かなり充実した『FFXIVライフを送っていると思います。無粋な質問ですが、お仕事への影響は大丈夫ですか……?


喜矢武ゲームのやり過ぎで仕事が疎かになることはないです。ただ、ホテルでのプレイ中にボイスチャットで叫びすぎて、隣りの部屋に泊まっているマネージャーに翌朝怒られたことはありますが(笑)


――ボイスチャットあるあるですね(笑)。自分の声が聞こえにくくなるので、ついつい声が大きくなってしまうという……。


喜矢武高難度のレイドに挑戦していると、倒す直前に「いけいけ!」と、自然に声が出てしまうんですよ!

オープンワールドよりストーリーを楽しみたい


――せっかくですので、『FFXIV』以外の話もお聞かせください。喜矢武さん以外のメンバーの方もゲームで遊ばれるのでしょうか?


喜矢武『FFXIV』を遊んでいるメンバーはいませんが、歌広場淳はいつも格闘ゲームを遊んでいますし、鬼龍院翔もたまにNintendo Switchで遊んでいます。移動用のクルマに乗ったときに、ゲーマーが縦に3人並ぶことがよくあります(笑)


――ジャンルバラバラなのですね(笑)。ちなみに、喜矢武さんのゲーム歴はどれくらいですか?


喜矢武記憶に残っているうちで最初に遊んだソフトは、スーパーファミコンの『FFV』です。兄がゲーム好きだったので、兄が買ってくるゲームを遊ぶことが多かったんですよね。『FF』シリーズや『フロントミッション』など、RPGを楽しんでいました。


――スクウェアゲームがお好きだったんですね。最近だと、どんなゲームプレイされていますか?


喜矢武『メタルギア ソリッドシリーズが好きです。『DEATH STRANDINGデス・ストランディング)』が出たら、ますます時間がなくなってしまいますね。『モンスターハンターシリーズも好きなのですが、9月に『モンスターハンターワールドアイスボーン』が出ますよね。遊びたいゲームありすぎて困っています。


――ゲーマーにとって永遠の悩みです(笑)


喜矢武あとは『グランド・セフト・オートシリーズも好きで、『グランド・セフト・オート・バイスシティ』からプレイしています。自由度の高いゲームが好きになったのは、『グランド・セフト・オートV』の影響が大きいかもしれません。ただ、オープンワールドゲームは確かにおもしろいのですが、最近はオープンワールドであることに、重きを置きすぎているゲームが増えてきていると感じています。


――と、言いますと?


喜矢武グラフィックや世界の広さにばかり気を取られて、ストーリー性やゲーム性が損なわれているものが少なくないと思うのです。ゲーム業界全体として、そういう傾向が見られがちなので、軌道を修正してもいいのではないかと思っています。もちろん、すべてがそうではなく、本当にオープンワールドが楽しめるタイトルもたくさんあるのですが……。


――じつに、ゲーマーらしいご意見だと思います。さて、そんなゲーム愛に溢れた喜矢武さんも、最初は『FFXIV』に少なからず抵抗を持っていたとお話しされていました。同じ思いを抱えている方もいらっしゃると思うのですが、そんな方々に向けてメッセージをお願いします。


喜矢武FFXIV』は、友だちどうしで遊んでももちろんおもしろいのですが、ひとりでも同じくらい楽しめる作品です。いろいろな事情を持った人に、それぞれに合った楽しみかたがゲーム内に用意されているからです。とくに、IDに行き出してからが楽しくなります。無料でレベル35まで遊べるフリートイアル中でもそこは体験できますので、まずはその楽しみを知ってほしいです。具体的には、“サスタシャ浸食洞”というIDに行くまではプレイを続けてみてください。なんなら僕もお手伝いしますので(キャラクターは明かせませんが……)、とにかく一度体験してほしいですね!