女優の吉岡里帆が視力を失った元女性警察官役で主演を務める映画『見えない目撃者』より、特報映像が解禁。視覚以外の五感を駆使して誘拐事件に迫るヒロインの感覚を追体験するかのような、緊迫感あふれる映像となっている。

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 本作は、2011年に韓国で230万人を動員するヒットを記録した韓国映画『ブラインド』を大胆に脚色したサスペンス・スリラー。事故で最愛の弟を亡くし、さらに視力を失い、警察官への道まで絶たれた主人公が、偶然遭遇した誘拐事件を解決しようと奔走する姿を描く。映画『リトル・フォレスト』『重力ピエロ』の森淳一がメガホンをとり、脚本家の藤井清美と共に脚本も手掛けている。

 警察学校卒業式の夜、自らの過失で弟を事故死させてしまった浜中なつめ。そのときの事故が原因で失明し、警察官を諦めた彼女は、弟の死を乗り越えることができずに3年たった今も失意の中にいた。そんなある日、なつめは車の接触事故に遭遇する。その事故現場で車中から聞こえた、助けを求める少女の声から誘拐事件の可能性があると警察に訴えたものの、警察は目の見えないなつめを『目撃者』たり得ないと考え、捜査を打ち切ってしまう。それでも少女を救いたいと考えるなつめは、事故現場で車に接触したスケボー少年・国崎春馬(高杉真宙)を探し出す。やがて、彼らの必死の捜査により女子高生失踪が関連づけられてゆくが、猟奇殺人鬼の魔の手は彼らにも迫ってくる―。

 特報映像は、暗闇の中「助けて!」と叫び声が響き渡る場面からスタート。次いで、少女に迫り来るナイフや猛スピードで迫り来る車、何者かに引きずられていく少女など断片的な事件のパーツや、地面に手を当て何かを探ろうとするなつめの姿が緊張感たっぷりに映し出されていく。

 「わたしは確かに女性の声を聞いたんです」と、事件を”目撃”したことを目が見えないながらも力強く訴えるなつめ。最後は、目の見えないなつめに代わり、背後に迫る猟奇殺人犯の存在に気付いた春馬が「後ろから来てる。危ない!」と叫ぶシーンで締めくくられ、その先の展開に興味がそそられる仕上がりとなっている。

 映画『見えない目撃者』は9月20日より全国公開。

映画『見えない目撃者』ティザービジュアル(C)2019「見えない目撃者」フィルムパートナーズ (C)MoonWatcher and N.E.W.