北米では今の時期が卒業シーズンとなるため、家族や友人らと卒業を祝う人達が多くみられる。しかしこのほどアメリカで、娘の卒業パーティーのために購入したケーキの中身が発砲スチロールだったために嘆き悲しむ母親の一報が届いた。『New York Post』『Click2Houston』などが伝えている。

米テキサス州パサデナ在住のマーシー・フローレスさん(Marsy Flores)は、このたび高校を卒業した娘レアさん(Lea)の卒業パーティーのために大手スーパーマーケットウォルマート」で2段重ねのケーキを注文していた。

そしてパーティー当日の午前中にケーキを受け取りに行ったが、店側から「注文が入っていない」と言われてしまった。当時のことをマーシーさんは「彼らは私の注文をきちんと取っていないため、ケーキの準備ができていなかったんです」と振り返っている。

店員も申し訳ないと思ったのか、マーシーさんに別のケーキを無料で提供すると申し出た。マーシーさんは店頭に並ぶ中から小さめのケーキを選び、それにケーキ職人が砂糖菓子で飾りつけをしてから手渡された。

レアさんの卒業パーティーでは楽しい時間が過ぎ全て順調に進んでいたが、食後にレアさんがケーキにナイフを入れた瞬間、パーティーは台無しになってしまった。ケーキの中身は発砲スチロールでできており、表面にクリームや装飾がされているだけの偽物だったのだ。

マーシーさんは「娘の卒業は、私にとって非常に大事なことだったのに」と嘆き、「私達の失った時間を取り戻すことなどできません。それは本当に特別な瞬間だったんです。彼らはケーキのことで1度だけでなく2度もやってくれました」と憤りを露わにした。

当然のことながらマーシーさん家族は、ウォルマートに対して今回のことを訴えた。これによりウォルマートからは60ドル(約6,500円)のギフトカードが贈られたが、レアさんの姉ネリーさん(Nellie)は「ギフトカードを贈られても、妹が家族や友人の前で屈辱的で恥ずかしい思いをした分を補うことはできません」とFacebookで苦言を呈し、ウォルマートに対して怒りが収まらない様子だ。

画像は『Click2Houston 2019年6月2日付「Pasadena family upset after receiving graduation cake made of Styrofoam from Walmart」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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