画像は同社投稿のキャプチャ

愛媛県今治市でタオルを製造・販売するオルネットは6月28日、公式ツイッターで、ネット上の一部のユーザーについて、今治警察署に捜査を依頼したことを明らかにした。

「大変遺憾ではございますが、悪意のある一部のユーザーについて今治警察署へ捜査を要求しました。 騒動からの記録は公式Twitter開設前のTwitter情報、ウェブサイトも含め、過去に遡り細部に渡ってスクリーンショット、魚拓を取得しています」

同社に対しては、NHKが24日のドキュメンタリー番組『ノーナレ』を放送して以降、SNSを中心に誹謗中傷が相次いでいた。番組で取り上げた、ベトナム人実習生らを劣悪な環境で働かせている工場が、同社ではないかという憶測が広がったためだ。

NHKの番組サイトも「当番組で取り上げた会社ではない」と噂を否定


オルネットは25日と26日、同社が番組で取り上げられた企業でないことを説明するコメントを発表している。同社が所属する今治タオル工業組合も26日、番組で取り上げられた工場は組合企業ではなく、組合企業の下請会社だったと明らかにしていた。

番組を放送したNHKも「ノーナレ」公式サイトで、

6月24日放送の『ノーナレ 画面の向こうから』で、外国人技能実習生の状況について取り上げました。放送後、この番組で実習生が働いている会社として、特定の企業(森清タオル・オルネット)を中傷する内容がインターネットに書き込まれていますが、その企業は、当番組で取り上げた会社ではありません」

と呼びかけている。

オルネットは27日に公式ツイッターを開設。同日、「未だに少数の方から非通知や捨てアドを利用した事実無根の誹謗中傷が寄せられております」として、グーグルの口コミ欄に書かれた誹謗中傷を掲載。「既に公的な手続きに移行している」とも書いていた。

編集部が28日16時台に確認したところ、グーグルの口コミには、同社の誤解を解く投稿が寄せられていた。憶測が広がった当初にあった、誹謗中傷コメントは残っていなかった。