ドラマ「パーフェクトワールド」(フジテレビ系)が6月25日、最終回を迎えた。車いす生活を送る主人公・鮎川樹(松坂桃李)と樹を支えるヒロイン・川奈つぐみ(山本美月)の純愛が視聴者の胸を打った一方で、優しさと厳しさでつぐみの決断を見守ったヒロインの妹・しおりにも共感の声が上がっている。演じたのはモデルで女優の岡崎紗絵。「クランクアップしてからは“パフェロス”です!」と寂しさものぞかせる岡崎のキュートな素顔に迫った。

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■ “はるしおコンビ”も大人気「かわいい!」「癒やされる!!」

最終回では、しおりは、もう一人の障がい当事者・渡辺晴人(松村北斗)に「(障がいに限らず)誰だって弱点はあるじゃん。弱点や欠点のない人間なんているわけないし、ってことはつまり、最初から対等なんじゃないの?」と、ドラマのテーマに通じるメッセージを口にした。

義足の晴人と出会った当初は「気が合うと思う。でもごめん、あなたとは付き合えない」と晴人を拒絶していたが、やがて障がいにとらわれず晴人と接するように。7話では晴人を思いやり「はずしたら?義足。はずした方が楽なんでしょ?」と声をかけるなど、2人の距離はグッと近づいた。

以来、しおり&晴人の“はるしおコンビ”は視聴者からも「可愛い!」「癒される!!」「はるしおのスピンオフ見たい!!」と大人気。最終回でハンデを“弱点”と読みかえたしおりのメッセージには「いい子だなぁ!!」「しおりのセリフが一番心に残った」「しおりちゃんの何気ない一言、的を射ていると思う」といった共感も広がっている。

■ 結婚式のシーンは「全てにジーンときました」

「パーフェクトワールド」で、社会の偏見と純粋な恋愛感情の間で揺れ動くつぐみを叱りつける一方で、障がい当事者の晴人と関係を深めていく、ドラマのオリジナルキャラクターを演じきった岡崎。

最終話での印象的なシーンを尋ねると、しおりの出演シーンではなく「最後の結婚式のシーンです」ときっぱり。

「ため息が出るほどきれいなお姉ちゃんと、すてきな鮎川さんを見て、どんな困難も2人で一緒に乗り越えるという固い絆を感じましたし、バージンロードを親子で歩いてお姉ちゃんの手がお父さんから離れる時、お父さんから鮎川さんへ託された思いが見えて、全てにジーンときました」。困難を乗り越えて結ばれた樹&つぐみに、役柄を超えて心からの祝福を送っていたそう。

■ 男性陣から一人選ぶなら…まさかのあの人!?

自分の幸せより好きな相手の幸せを優先させた洋貴、義足というハンディキャップに苦しみながらも前を向き始めた晴人。晴人や樹を父親のように見守る事務所のボス・“ナベさん”こと渡辺剛(木村祐一)。そして、ヒロイン・つぐみを全力で愛し、守ることを誓った樹…。魅力的な男性キャラクターが多かった「パーフェクトワールド」だが、岡崎自身が誰か一人選ぶなら?

「みんないい人で選べないですけど…あえて選ぶならナベさん(笑)!晴人や鮎川さんをすごく思っていて、優しいけど熱いところもあって」と意外な回答が。

本編に並行して配信サイトで綴られたスピンオフ企画「チェインストーリー」では、ナベさんが仕事相手の東美千代(とよた真帆)に思いを寄せる展開も…。岡崎は「チェインストーリーで東さんとのやりとりがとってもお茶目でかわいらしかったです!口についたクリーム私が取ります(笑)」とまさかの“立候補”!?

■ 「寂しいと思えるのも、それだけいい時間を過ごしたから」

最終回を迎えSNSでは「#パフェロス」が広がる。岡崎自身にとって「パーフェクトワールド」はどんな作品だったのだろうか。

「現場に行くのが本当に楽しみで大好きな作品でした。いつも笑顔にあふれていて優しくて、とても居心地がよかったです。間近で先輩のお芝居も見ることができて勉強にもなりました」と、自身にとっても特別な作品になったよう。

クランクアップしてからは私もパフェロスです(笑)!」と笑顔で打ち明けた岡崎。「でも、寂しいと思えるのもそれだけいい時間を過ごしたからなんだと感じました」とすっきりした表情を見せた。

ドラマ「パーフェクトワールド」でまた一歩、女優としてのキャリアを積んだ。スレンダーなプロポ―ションとキュートなルックスはもとよりSNSで「岡崎紗絵ちゃん可愛くて大好き!」「普通にファンになった!!」の声が上がるほど。ビンタや号泣など注目の集まるシーンもみごとにこなし演技面でもスキルアップした岡崎の今後に、期待は高まる一方だ。(ザテレビジョン・取材・文=酒寄美智子)

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