高齢者運転maroke/iStock /Getty Images Plus/写真はイメージです)

アクセルブレーキを踏み間違えて急発進、コントロールを失い暴走、道路を逆走するなど、連日のように高齢者ドライバーの運転ミスによる事故が報じられている。

28日放送『ザワつく! 金曜日』(テレビ朝日系)では、そんな高齢者ドライバーについて長嶋一茂(53)、高嶋ちさ子(50)、石原良純(57)が持論を展開し、大きな注目を集めた。

 

◼高齢者ほど「運転に自信あり」

番組では「年齢別、運転に対する自信の割合」をグラフ化したものを紹介。20代では49.3%が自信を持っているが、60代前半では38%まで減少。しかしそこからは年齢を重ねるごとに上昇していき、80歳以上では72%が運転に自信を持っていると判明した。

60歳後半以上が運転に自信を持っていくという傾向に、良純と一茂は「開き直りじゃないけど、そこで(自信がないとは)納得はできない」とこれまで運転の経験を重ねてきた高齢者の気持ちを分析する。

これに高嶋は「もし『自信がない』って言えば身内に取り上げられる」と指摘。一茂は「高齢者は車への憧れが強い」と前置きし、「自信がないですって言ったら自主返納させられる。これまで何のために頑張ってきたんだって思う人もいる」と解説した。

 

◼免許返納は老いの証?

さらに一茂は「免許返納は老いている証。自分が老いていると認識したらそこで終わっちゃう」と高齢者は考えがちだと持論を展開。免許の自主返納を納得できない気持ちに理解を示す。

良純は「いい女をスポーツカーで横に乗せて走るのが男の生きがいだった」と父親世代を語ると、高嶋は「免許返納したらキャバクラに20回いける」と免許の代わりに女性で満足させる策を笑いながら提案した。

◼車が必要な人も…

どうしても免許返納はしたくない高齢者と免許を返納して欲しい家族。いたちごっこではあるが、本当に車を必要とする地域に住んでいる高齢者にとって、免許返納は難しいのが現実だ。

そういった高齢者のために、自動車自体に高齢者向けの機能を追加、高齢者免許制度を設けるなど対策を講じている。

高嶋は「高齢者に運転しなくてもいい生活を提供する」のが一番と考えているが、「将来的に車が運転できなくても生活できるよう、商店街の近くに引っ越すなど事前に準備する」と徒歩で生活できるよう事前に対策すべきと熱弁した。

 

◼自主返納をさせる難しさ

一茂らの討論では、高齢者に免許返納をさせることの難しさが浮き彫りになった。視聴者からもさまざまな意見が寄せられている。

 

◼約2割「返納したくない」

しらべぇ編集部で全国10~60代の男女1,721名を対象に調査したところ、全体の18.4%が「高齢になっても免許を返納したくない」と回答。返納が現実的に間近に迫る60代は特に「返納したくない」と考えているようだ。

事故を起こしてからでは遅い。「自分は大丈夫」と自信を持っていても、確実に年齢による衰えが身体や能力を蝕んでいることを忘れてはならない。

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(文/しらべぇ編集部・サバマサシ

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2019年5月17日~2019年5月22日
対象:全国10代~60代の男女1721名 (有効回答数)

80歳以上の7割が「運転に自信あり」 高齢ドライバーの運転免許について長嶋一茂らが熱弁