米国・ワシントンにある北朝鮮人権団体の「北朝鮮人権委員会」(HRNK)は韓国で大規模なサイバー攻撃が発生した20日、ホームページがハッキングされる被害に遭っていたことが分かった。複数の韓国メディアが22日、報じた。
同委員会のグレッグ・スカラトー事務局長は、「『Hitman007−Kingdom of Moroco』を名乗る団体に、ホームページがハッキングされたことを確認した」とし、出版物や文書などが流出したことを明らかにした。
現時点では韓国で発生したサイバー攻撃との関連性は分かっていないが、国連人権理事会で北朝鮮の人権侵害の実態を調べる調査委員会を設置するための決議を翌日に控えていたことから、北朝鮮がサイバー攻撃を仕掛けた可能性が高いとの見方が広がっている。
2001年に設立された同委員会は北朝鮮の政治収容所の実態を明らかにするなど、北朝鮮の人権状況を改善するための活動を行っている。
韓国メディアによると、北朝鮮のハッカー組織は朝鮮人民軍の傘下にあり、韓国にサイバー攻撃を行う際には米国など第3国を同時に攻撃するケースが多いという。(編集担当:新川悠)
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