人気漫画を実写映画化した「ホットギミック ガール ミーツ ボーイ」(公開中)で、人気モデルの小田切梓を演じるのは、ボーカルダンスユニット「M!LK」のメンバーでもある板垣瑞生。2015年の映画「ソロモンの偽証」で、物語の重要な役どころであった神原和彦役でインパクトを残し、大河ファンタジー「精霊の守り人」(2016年ほか、NHK総合)では綾瀬はるか演じるバルサと共に旅をするチャグム役で出演し、話題を集めた期待の若手俳優だ。

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――板垣さんが演じられた梓は、主人公・初(堀未央奈)の幼なじみで、ある思いを持って彼女に近づく青年です。どのような印象を持たれましたか?

僕は結構好きなキャラクターでしたね。梓の人間ぽさが理解しやすかったです。

――梓はCMや雑誌で人気のモデルであり、板垣さんも同じ芸能界に身を置く者として共感できるところがあったということでしょうか?

理解できるところはありました。芸能界は華やかなだけでなく、人間不信に陥りがりなところがある世界だなと思っていて。もちろん、映画で描かれる芸能界が正解ではないけど、ああいうダークな一面もあるんだろうなと思って面白かったです。

あと、梓がいろんな人との人間関係によって、ぶっ壊れそうになっている感じも好きでした。そういう危うさは誰しも持っているものだと思うので、そこは共感する部分でもありました。

――梓は初の好きな人であり、二人は付き合うことになりますが、板垣さん自身は初のような女の子をどう思いますか?

例えば、自信のなさを埋めるために何かをやっているとか、そういう努力を重ねている人はステキだと思うし、応援したくなりますね。

■ 堀さんの食に対する貪欲さは底知れない(笑)

――その初を演じられた堀さんの印象はいかがでしょうか?

すごいご飯を食べる人だなぁって(笑)。僕と間宮さんは監督から痩せてくれと言われていて、食事を控えていたのですが、そんな僕らの前で堀さんはお弁当2個を平らげていました(笑)。その上、朝はしゃぶしゃぶを食べてきたと話していて、堀さんの食に対する貪欲さは底知れないです(笑)。

――初を巡って対立することになる亮輝を演じられた清水尋也さんとは、「ソロモンの偽証」以来の共演ですよね。清水さんは役のイメージのせいかクールな印象がありますが、素顔はどんな感じの方ですか?

お仕事では久しぶりですけど、プライベートではよく会っていました。尋也は愛おしさの塊ですね(笑)。クールに見えるけど、本当はすごくラブリーだし、一緒にいると楽しいんですよ。二人でカラオケとかに行くと、ライブ状態のノリでめちゃめちゃはしゃいでます(笑)。

――今回の現場でもお二人はムードメーカーだったそうですね。

尋也も言ってたけど、プライベートで会っているだけに、仕事の現場で会うのはちょっと不思議な感じがしました。でも、一緒の仕事というのは本当に久しぶりだったので、すごく楽しかったです。

――そういえば堀さんが「板垣君は宇宙的なほど天然」と話されていましたが、ご自身ではどう思いますか?

僕が天然? 自分では全くそう思わないです。僕から見れば、堀さんの方が天然に思いましたけどね。お弁当も2個食べてましたしね(笑)。

――現在18歳の板垣さん。この春に高校を卒業されたばかりだと思いますが、生活は変わりましたか?

めちゃめちゃ変わりましたね。高校を卒業して初めて、今まで学生という立場にいかに頼っていたのかが分かりました。

――というのは?

自分ではそんなつもりはなかったんですけど、学生である自分に甘えていたんでしょうね。これまで学校に通っていた時間がすっぽり空いて、その時間に何をするべきなんだろうかと。もちろん、お仕事を頑張っていきたい気持ちが強いのですが、自分がいいお仕事をさせていただくためにも時間を有効活用したいし、今はそこで何ができるのか、何をすべきなのかを探しているところです。(ザテレビジョン・取材・文=馬場英美)

映画「ホットギミック ガール ミーツ ボーイ」(公開中)で人気モデルの小田切梓を演じた板垣瑞生