引退表明後の大活躍 「残りわずかな時間でこういう結果が出て本当に嬉しい」

 サガン鳥栖は30日、J1第17節で清水エスパルスと対戦し、4-2で勝利。現役引退を表明している元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスが今季公式戦初得点を含む2ゴールと大爆発し、大量4得点の快勝で最下位から16位まで順位を上げた。トーレスは試合後のフラッシュインタビューで「残りわずかな時間でこういう結果が出て本当に嬉しい」と語っている。

 23日に引退会見を行ったトーレスは、8月23日の第24節ヴィッセル神戸戦を最後に現役から退くことを表明。今節の清水戦では、5月4日の第10節大分トリニータ戦以来、7試合ぶりとなる先発出場を飾り、キャプテンマークを巻いてピッチに立った。1-1の前半16分にヘディングで今季公式戦初得点となる勝ち越しゴールを奪うと、4分後にもヘディングシュートを決めて2得点。後半23分に交代でピッチを退いたものの、チームは4-2の快勝を収めている。

 試合後のフラッシュインタビューに応じたトーレスは「こういった結果とゴールを得ることができた。自分にとってサッカーができる残りわずかな時間でこういう結果が出て本当に嬉しく思っています」と笑顔を見せた。2ゴールについて問われると、次のように答えている。

「今日のゴールはサガン鳥栖スピリットです。パッションと強さを見せたと思っています。これを続けられればと思います」

 最後にはサポーターに対して「いつも心強い応援ありがとうございます。これからも今まで以上に後押ししていただいて、皆さんと喜びを分かち合えたらと思います」とメッセージを送ったトーレス。“神の子”と呼ばれたストライカーが、極上の輝きでチームを勝利に導いた。(Football ZONE web編集部)

サガン鳥栖FWフェルナンド・トーレス【写真:Getty Images】