KO率83%の手塚(右)と88%の高木の対決

パンクラス
PANCRASE306 sponsored by ONE championship
東京・新木場スタジオコースト

一瞬のスキを突いた手塚(左)が高木の首を取りバックチョークを決める

▼第11試合 メインイベント ウェルター級 暫定王者決定戦 5分5R
○手塚裕之(ハイブリッドレスリング山田道場/TGFC)
一本 1R3分36秒 ※バックチョーク
●高木健太(リバーサルジム川口REDIPS
※手塚がウェルター級暫定王座を獲得

 手塚はパンクラスでの6勝のうち、5勝がパンチ&パウンドによるKOというハードパンチャー。デビュー前にアメリカ・オレゴン州のジムに単身渡り、3年間現地で活動していた逆輸入ファイター。連続KO勝利でランキングを駆け上がったが、昨年2月にフランカに2-1で惜敗した。12月には第9代ウェルター級王者・村山暁洋にフルマークの判定勝ち。今回念願の初王座挑戦となる。

 高木は08年にDEEPデビューし、修斗やHEATなど様々な舞台で活躍してきたベテラン。ヒジや右フックを武器とし、17勝のうち実に15がKO勝利。手塚とは2016年に一度戦っており、その時は1Rにフックダウンを奪い手塚の鼻を曲げると、2Rの打ち合いの中、手塚を大流血させTKO勝利。

 本来は手塚と元同級王者・三浦広光の対戦の予定だったが、三浦がが靭帯損傷のため欠場。KO率83%の手塚と88%の高木のKO必至の一戦が実現した。

 打撃を身上とする両者は1R開始直後から遠めの距離からパンチを交換。高木が放ったローに合わせ手塚が左フックを二度ヒットさせると高木はバランスを崩すが、手塚は慎重に距離を維持。パンチで前に出る高木の隙をつき手塚がタックルでテイクダウンを奪取。高木が体を入れ替え固めを外したところを手塚は逃さずタックルで追撃。後ろを取りケージに押し付けながら仕掛けたバックチョークが完全に決まり、高木はたまらずにタップ。手塚が鮮烈な1ラウンド決着で暫定王座を手にした。

3年前のリベンジを果たした手塚はONEへの挑戦も視野に入れる

 ベルトを手にした手塚はマイクを握ると「うれしいですね。いろいろな人に迷惑をかけたので」と、山田道場の太田代表、チーム・TGFCの仲間、そして両親への感謝の言葉を口にした。決め手となったバックチョークについて「山田道場は寝技が強い人が多く、僕も寝技できるんだぞというところを見せたくて、狙っていました」と、打撃KO必至との予想を裏切る腹積もりだったことを暴露。今後の目標を「ONE championship出させてもらえるなら、そっちでもトップ目指していきたいですね」と、世界最高峰の舞台に標準を合わせる発言で大興奮の興行を締めくくった。

▶︎次ページはミノワマンvs石川英司の対戦

徹底して上を取り続けた石川(上)

▼第9試合 ミドル級 3分3R
ミノワマンフリー
判定0-3 ※27-30、27-30、26-30
○石川英司(GRABAKA)

ミノワマンは赤いレスリングパンツ日の丸マント替わりに背負い入場

 ミノワマン1996年にプロデビューし、実に100戦を超えるキャリアを誇る。これまでにパンクラス、DEEPPRIDEHERO’S、DREAMIGF、ROAD FCなど国内外の多くのリングを経験。2017年9月には韓国のビッグマッチ『ROAD FC』で韓国人選手にTKO勝利しているが、総合格闘技ルールではそれ以来の試合。

 対する石川もプロ55戦のキャリアを持つ大ベテランレスリングバックボーンに持ち、パウンドを得意とする。現在もコンスタントに試合に出続け、昨年6月にはDEEP二階級制覇・横田一則の引退試合相手を務めると、容赦無く勝利して見せた。

 レジェンド同士の一戦となる本戦、石川がレイバンのサングラスをかけた「大門スタイル」で姿を現すと、ミノワマンも赤いレスリングパンツ日の丸を背負う入場で会場のボルテージは最高潮に達した。

 1R、ミノワマンプレッシャーをかけ、石川が回る展開で試合開始。石川が左ボディストレートをヒットさせると、ミノワマンパンチをかいくぐり両足タックルを決めテイクダウンンを奪う。下になったミノワマンは石川の左腕をロックし上体を起こさせないが、徐々に石川が隙間を見つけては上からヒジを落とす。

勝利した石川は観客と共に「大門ショーット!」

 2Rも展開は変わらず、石川の右フックミノワマンバランスを崩したところに足をかけて倒した石川は、上からヒジの連打。
 下から体を密着させるミノワマンを引きはがし、石川がグラウンドでパンチを見舞う。ラウンド開始時にスタンドに戻るが、またもテイクダウンを取られ上から抑え込まれるミノワマン。下から拳を突き上げるが、粘り強い石川の抑え込みをはねのけることはできず、ジャッジ1名は4点差をつけるフルマークの判定で石川が勝利を収めた。

 試合後の石川はサングラスライフルを握り再び大門スタイルへ。マイクを握ると「1・2・3でいくぞー!」と観客をあおり、観客と共に「1・2・3・大門ショーット!」とライフルを突き上げた。

▶︎次ページは東陽子、神酒龍一の試合結果


▼第10試合 バンタム級 暫定王者決定戦 5分3R
瀧澤謙太(リバーサルジムスタンドアウト
※ダスタンのメディカルチェック不通過のため中止
ダスタン・オムルザコフ(キルギス/サルブラク)

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壮絶な打ち合いの末、東が判定勝利をもぎ取る

▼第8試合 バンタム級 5分3R
○東 陽子(和術慧舟會 AKZA)
判定3-0 ※29-28、29-28、30-27
●キム・ヨンギ(大韓民国/TEAM J)

 開始直後から激しい打ち合いに挑む両者。東の右フックストレートが数度キムの顔面をとらえるが、キムもひるまずに打ち合いに応じる。東のオーバーハンドの右フックで大きくぐらつき、パンチ被弾で口の中が真っ赤になるほど切れても、キムは手数を緩めない。

 パンチ中心の東に対しキムは左右のローを混ぜ、東は左前足が泳ぐ。足のダメージと打ち疲れからか、東から組みに行くシーンが増え、後半はカウンター狙いにシフトダウンまでは至らないものの、キムの顔面へ強烈なパンチを単発ヒットさせ続けた東が判定で完勝した。

 勝利を収めたものの表情が浮かない東は「柔道家は打撃が苦手というのがあるので、打撃を練習してきたが、まだできていない。MMAはすべてできてあたりまえなので、すべてやっていきたい」と反省しきり。しかしリング上がった息子には笑顔を見せ、「今日は少しいい肉を買っていきたい」と、恒例の焼肉を少し豪華にすると笑った。


元王者同士の戦いは神酒(左)が一撃KO勝利

▼第7試合 フライ級 5分3R
○神酒龍一(CAVE
KO 2R4分57秒 ※左ヒザ蹴り
●井上 学(C.A.C.C.スネークピットジャパン

神酒(左)の飛びヒザ蹴りで乾いた音をあげ倒れる井上

 早々に主導権を握った神酒が左フックヒットからテイクダウンを奪い、グラウンドパンチを決める。井上は蹴りを見せるも足を取られ、何度も転ばされてしまう。しかし2ラウンドに入ると神酒をケージに押し付けて右額をカットさせる。

 主導権を握られるかに見えた神酒だったが、不意に繰り出した飛びヒザ蹴りが井上のアゴに直撃。パンと乾いた音が響いた直後に崩れ落ちた井上はそのまま立てず、神酒のKO勝利が宣告された。

「(飛びヒザ蹴りは)当たると思ってなかったです。復帰して3年ぶりくらいに勝ちました。応援してくれた人が良かったと思うように戦うので応援よろしくお願いします」

▶︎次ページはその他試合結果


▼第6試合 ウェルター級 5分3R
●村山暁洋(GUTSMAN)
判定0-3 ※27-29、28-29、27-28
○J.J.アンブローズ(STEEL ATHLETICS)

▼第5試合 ストロー級 5分3R
●前山哲平(フリー
TKO 3R4分5秒 ※レフェリーストップ
アダム・アントリンアメリカ/AMERICAN KICKBOXING ACADEMY /Antdawgs MMA

▼第4試合 ストロー級 5分3R
●早坂優瑠(CORE QUEST KUSIRO)
判定0-3 ※27-30、27-30、28-29
○高島俊哉(リバーサルジム新宿Me,We)

▼第3試合 フライ級 3分3R
○杉山廣平(SPLASH
判定2-1 ※29-28、28-29、29-28
●加マーク納(総合格闘技道場コブラ会)

▼第2試合 ライト級 3分3R
○林 源平(和術慧舟會Iggy Hands Gym)
TKO 1R2分39秒 ※レフェリーストップ
●阿部右京(OOTA DOJO

▼第1試合 ウェルター級 3分3R
KAZZ(GRABAKA)
判定0-3 26-30、26-30、27-30
○脇本恭平(T-Rex Jiu-Jitsu Academy)

<プレリミナリー>

▼第7試合 バンタム級 3分3R
●高城光弘(リバーサルジム横浜グランドスラム)
判定1-2 ※28-29、29-28、28-29
○ジュワン・リザマ(アメリカ/STEEL ATHLETICS)

▼第6試合 バンタム級 3分3R
○井関 遼(GRABAKA)
判定3-0 ※30-27×3
●高瀬一平(マーシャルアーツクラブ中津川

▼第5試合 バンタム級 3分3R
○田代悠生(パラエストラ千葉)
TKO 1R1分13秒 ※レフェリーストップ
●藤井 徹(RBアカデミー

▼第4試合 バンタム級 3分3R
○有川直毅(K-PLACE
判定3-0 ※30-27×3
●水谷健人(AACC)

2019年 第25回 ネオブラッドトーナメント

▼第3試合 ウェルター級 4人制トーナメント 決勝戦 3分3R
○渡邊 雅祥(パラエスト八王子
判定2-1 ※29-28、28-29、.29-28
●真王DATE(Team DATE)

▼第2試合 フェザー級 8人制トーナメント 準決勝 3分3R
○名田英平(総合格闘技道場コブラ会)
一本 1R2分13秒 ※フロントチョーク
●立成洋太(FIGHT FARM)

▼第1試合 ストロー級 8人制トーナメント 準決勝 3分3R
○尾﨑龍紀(総合格闘技道場コブラ会)
一本 1R1分6秒 ※フロントチョーク
●アラヤ(チームアラヤ)