巷で話題になっている美容情報の中には、効果が期待できないどころか、老化を加速させるものも含まれているって知っていますか?皮膚科専門医で銀座ケイスキンクリニック院長の慶田朋子先生は、著書『女医が教える、やってはいけない美容法33』の中で、皮膚科専門医の視点で私たちの勘違いをズバッと斬っています。

今回は、これから夏を迎えるにあたって気になる紫外線対策について伺いました。

口コミや噂に惑わされないで!美人皮膚科医が警鐘を鳴らす「やってはいけない美容法」〜Vol.1〜はコチラ

慶田朋子先生…銀座ケイスキンクリニック院長。医学博士。日本皮膚科学会認定皮膚科専門医、日本レーザー医学会認定レーザー専門医。銀座ケイスキンクリニック院長。最新の照射機器と注入治療を組み合わせ、メスを使わずマイナス7歳を叶える美容皮膚科医。2019年6月に『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館)発売。美人で気さくで、頼れる先生。

甘くみてない?紫外線の恐ろしさ

ーーそろそろ紫外線が気になる季節になってきました。紫外線対策はいつから始めれば良いのでしょうか?

慶田先生:「油断している方も多いのですが、5月や6月の紫外線量は7月8月と変わらないのですよ。今の季節から、紫外線対策は徹底する必要があります」

ーー曇っていたり、雨が降っていたりすると手を抜いてしまう人もいそうですね。

慶田先生:「日焼けで起こっていることは火傷と同じこと。日焼け後のヒリヒリと痛い症状には、ロキソニンなどの消炎鎮痛剤をお出しするほどです。

肌が赤くなっていないから大丈夫と考えてしまう方もいますが、老化は確実に進んでいます。赤くなった、ならなかったで判断してはダメ。赤くならないよう対策するのが当たり前で、赤くなってしまったら本当に反省しなければいけないことなのですよ」

一度してしまった日焼けはなかったことにはできない

慶田先生:「日焼けをすると遺伝子に傷がついてしまうので、もうなかったことにはできません。私たちの体にはDNAの傷を修復する仕組みがありますが、無防備な日焼けを繰り返すと修復が間に合わず、イボや皮膚ガンの原因にもなり得ます。遺伝子レベルの話なので、セルフケアで治すのは難しいのです。

今肌に出ている加齢によるスポット状のシミ(老人性色素斑・日光性色素斑)は過去の日焼けの影響。年齢が若ければ若いほど分裂の周期が早く、傷ついたDNAがそのまま複製されていくので怖いのです。だから、炎天下で何も紫外線対策をしないまま子どもを遊ばせることは絶対に避けるべきことなのですよ」

紫外線の影響は、なかったことにはできません。しっかり対策を!

去年の日焼け止めが残っている時点でアウト!

ーー日焼けは見た目だけの問題ではなく、健康にも大きく関わることなのですね。紫外線対策といえば日焼け止めを塗ることがあると思うのですが、使い方のアドバイスはありますか?

慶田先生:「まず、多くの方は日焼け止めを塗る量が圧倒的に少ないと感じます。去年の日焼け止めが残っている時点でもうアウトですね。塗る量が不十分だったということです。そもそも開封後1年も経つと分離・酸化しているので、安定性としてもどうかという話でもありますが……。理想は3か月、長くて半年以内には使い切りましょう。

日焼け止めは2度塗りが基本。赤くなる日焼けの主な原因で、有害度合いが高いUVB(紫外線B波)を防ぐ効果を示すSPF。実使用でSPF15を出すことが出来れば、光老化は確実に遅らせることが出来るとされていますが、これはとても大変な事なんです。ささっと2度塗りした程度では、SPF測定する際の基準量の1/5程度しか塗れていません。SPF50の製剤で、50×1/5=10、日焼け止めは2度塗りしてやっとSPF10程度だと覚えておきましょう。

日本人の平均MED(最小紅斑量:赤みを起こすのに必要な最小紫外線照射量)は20分間ですので、SPF10 × MED20で200分。日焼け止めを2度塗りすると、200分は赤くなるまでの時間を稼ぐことが出来ると考えても良いでしょう。これを目安にこまめに塗り直すことが大切です」

日焼け止めは何度も塗り足すことが大事!

ーーちょっとベランダに出たり、近くのコンビニに行ったりするぐらいなら、スプレータイプのものをササッと使う程度で大丈夫でしょうか?

慶田先生:「毎日たった5分が積み重なっていく影響を考えると、きちんと日焼け止めを塗って対策することをおすすめします。日焼けはなかったことにはできないですからね。

スプレーは、それだけでは対策としては不十分。日焼け止めをしっかり塗った後に、重ねて使ったり、日焼け止めの塗れない髪に使用したり、メイクの上から塗り直しするときに使ったりすると良いでしょう。あと体が硬くて背中にどうしても手が届かないときなどですかね。

そして、気をつけたいのが、塗り忘れ。耳や首の後ろ、デコルテ、足の甲などの塗り忘れがよくみられます。その部分だけ老けてしまいますよ。他にも、シースルーや麻といった透けた素材の織り目のスキマ、そしてベアトップやワンショルなど、衣類の形にも要注意です」

ーー日焼け止めを塗っているからと、対策した気分になっていました。効果を発揮してもらうためには、やはり正しい使い方をしなければいけないのですね。

『女医が教える、やってはいけない美容法33』(小学館) これまでの自分の中での常識が変わるかも!
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