【ワールド・プライド】の一環として開催された【プライド・ライブ・ストーンウォール・デイ・コンサート】にレディー・ガガが登場し、アライ(ally)の立場から長年支えてきたLGBTQの人々に向けて心のこもったスピーチを行った。今年は、1969年6月28日に米ニューヨークのストーンウォール・インで、同性愛者たちが初めて警察に抵抗したとされる事件から50年に当たる節目の年だ。

 「真の愛とは、誰かの身代わりになって撃たれてもいいことです。そして私が皆さんのためにならいつ身代わりになってもいいと思っていることをご存知ですよね?」と彼女は語り、“非常に抑圧的な政権のシステムを変える”必要性についてや、“この結束と情熱のメッセージを世界に注入し続けることで”、次の50年間でどれほどの進歩を遂げることができるか考えてほしいと訴えた。

 スピーチの途中でブーイングが起きる場面もあったが、これはガガが自分について“LGBTQコミュニティーの一員と思っていない人もいるかもしれないけれど”と話したからであり、観客からの支持を意味する声だった。彼女は、「時々女子も好きになったりするけどね」と笑いながら話していた。

 レディー・ガガのスピーチが終わると、『ル・ポールのドラァグ・レース』優勝者のボブ・ザ・ドラァグ・クイーンがステージに登場し、アリシア・キーズの「ガール・オン・ファイア」をリップ・シンクしたが、途中で本人が登場するというサプライズ演出があった。キーズはそのままシンディ・ローパーの「トゥルー・カラーズ」とクリスタル・ウォーターズの「Gypsy Woman (She's Homeless)」のカヴァー、そして自身のNYへの賛歌「エンパイア・ステイト・オブ・マインド」のパフォーマンスを披露した。

レディー・ガガ、プライド・イベントでLGBTQに向けた熱いスピーチ「皆さんのためにならいつ身代わりになってもいい」