昨年10月に亡くなったマイクロソフト共同創業者のポール・アレン氏の調査チームは30日、太平洋戦争中に沈んだ旧日本海軍重巡洋艦「摩耶」を発見したことを明らかにした。

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調査チームは、「摩耶」をフィリピンのパラワン島沖の水深約1850メートルの海底で発見。公開された画像では、船体から分離し逆さまになった船首や20.3センチ連装砲、12.7センチ連装高角砲、25ミリ機銃などが鮮明に見て取れる。見張り台に登る橋は無傷で、双眼鏡や距離計などが残されている。


「摩耶」は1928年に竣工した一等巡洋艦(重巡洋艦)高雄型の4番艦で、ソロモン海域で行われた南太平洋海戦などに参加。1944年10月23日フィリピン周辺の海域をめぐるレイテ沖海戦で沈没した。艦名は、来年就役予定の海上自衛隊イージス艦「まや」として引き継がれる。


ポール・アレン氏の調査チームは、これまでにも太平洋戦争で沈んだ艦船を相次いで発見。日本の艦船としては、戦艦「武蔵」「比叡」、戦艦「山城」「扶桑」とみられる残骸、駆逐艦「島風」などを発見している。


画像はRV PetrelのFacebookスクリーンショット