北京、広東、上海、湖南などさまざまな中華料理が味わえる横浜中華街。中でも、本格四川料理の店で、旨くてすっごく辛い料理が味わえる店があると聞き、向かったのは関帝廟通りにある『京華樓 本館』。激辛マニアオフ会をひらくほど、辛さと美味しさに定評のある店です。

 店に入ってすぐ「この店ですっごく辛い料理はどれですか?」と聞くと、「山椒がドサッと入った“極シビレ料理”が、クセになる美味しさでおすすめですよ」と受付担当の大下さん。極シビレ? それは気になる! ということで、早速注文です。

「魚の青花山椒麻辣煮込み」3024円。山椒の粒、ものすごい量で浮かんでる~!
「魚の青花山椒麻辣煮込み」3024円。山椒の粒、ものすごい量で浮かんでる~!

辛さ:(2)★★
痺れ:(5)★★★★★

※編集部での評価です。(基準の一例として『蒙古タンメン中本』の普通は「辛さ:3、痺れ:1」)

 待つこと数分、テーブルの上に出てきたのは、ラー油色のスープに大量の山椒が浮かんだ白身魚の煮込み。キャベツモヤシも入っています。山椒の量とオレンジ色のスープすごいインパクト。山椒の爽やかな香りがたってます。

「料理長おすすめのメニューなんですよ。誰かが注文すると、隣のテーブルの人が“こっちも同じものを”って、香りに誘われてさらに注文が入る料理ですね」と大下さん。ちなみにメニューに書かれている辛さ・痺れの目安は、辛さ1に対しシビレ4。辛さ1といってもこの色。1の基準、かなり高いレベルのような気がします。

レンゲで軽くすくっただけで、山椒の粒がこんなに…。一口で食べるのは危険!?
レンゲで軽くすくっただけで、山椒の粒がこんなに…。一口で食べるのは危険!?

 早速一口! フワフワの白身魚にほどよい辛さと山椒の香り、そして山椒の粒を噛むと、ブワブワッとシビレがいきなり広がります。「最初は、山椒の粒を避け気味で食べるといいですね」と大下さん。先に言って~! 口の中が小さな弾薬庫状態。バチバチピチピチ、山椒のシビレがはじけまくります。

 しかし、シビレだけじゃないところがさすが本格四川料理店。山椒のシビレ、唐辛子の辛さとともに、旨みがしっかり感じられるのがすごい白身魚のホロッとした食感、キャベツモヤシのシャキシャキ感などもいいアクセントになって、もう一口、また一口と食べたくなる美味しさです。

鉄鍋で熱くした山椒を最後にかけて完成。店1、2を争う人気料理
鉄鍋で熱くした山椒を最後にかけて完成。店1、2を争う人気料理

 ちなみに、この料理に合うお酒を聞くと、「ハイボールビールですね。炭酸系がさっぱりしていいですよ」とのことで、「ハイボール」(540円)も追加注文。白身魚を食べて、ハイボールをゴクッ。なぜだろう、辛口のはずのハイボールが甘く感じる。そしてめちゃめちゃ相性がいい! このころになると、山椒の粒のプチプチ、カリカリッとした食感が楽しくなってきます。口の中、ものすごいビリビリになっているけれど。

唐辛子系の辛さは苦手な人でも、この料理は美味しい、と言ってくださるお客様も多いですね」。確かに見た目より唐辛子の辛さは感じません。爽快なシビレがグン! と際立っていて、その3歩後ろくらいに辛さとか旨みとか甘さとか、複雑な味わいを感じることができます。

四川・漢源の青花山椒。日本の山椒よりも風味・香りが強いとのこと
四川・漢源の青花山椒。日本の山椒よりも風味・香りが強いとのこと

「魚の青花山椒麻辣煮込み」はコースメニューにも入っていて、その名も「激麻コース」(2名~ 3,240円)。蒸し鶏の花椒油冷菜、海老とカシューナッツの青花山椒炒めなど、シビレ系料理が堪能できる全10品。元々は夏限定のコースだったのですが、人気が高く、レギュラーコースメニューに出世したとのこと。唐辛子系の辛さを追求したいなら、激辛四川料理の「激辛コース」(5,400円)もあります。

 最初はあまりのシビレっぷりに圧倒されたけれど、食べ進めるうちに鼻に抜ける香りや旨みなどで、どんどん食べたくなる美味しさ。ハイボールにも合うし、ゴハンを追加注文して、乗せて食べるのもおすすめです。残ったスープは、別注文で「花巻」(1個270円)を頼んで、ディップして味わうのもおすすめとのこと。

 ほかにも、本場の四川麻婆豆腐や麻辣スペアリブなど、激辛・激シビレ料理がいろいろある『京華楼 本館』。四川省出身のシェフが作る、本場の味がビリビリ楽しめますよ。

(取材・文◎石澤理香子

SHOP INFO

京華樓 本館 外観

店名:京華樓 本館(キョウカロウ ホンテン)

住:神奈川県横浜市中区山下町138
TEL:045-211-2866
営:11:30~21:30、土曜日曜祝日11:00~21:30(各LO)
休:なし

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