ワークスアプリケーションズ(牧野正幸CEO)は、主力の人事給与(HR)事業を、米投資会社のベインキャピタルに8月1日付で譲渡する。HR事業は、主力の「COMPANY」シリーズと人工知能を活用した「HUE」シリーズの両方のパッケージ製品を含む。およそ1100企業グループの人事給与のシステムとして採用されており、このHR事業を会社分割による新会社に切り出して譲渡する。新会社社長にはワークスアプリケーションズ創業者の一人の石川芳郎氏が就任する。

オリジナルで読む

 牧野正幸CEOは、引き続きワークスアプリケーションズの経営を担う。HR事業を譲渡したあとの同社は、財務会計(AC)や販売管理(SCM)、電子取引(EC)などのパッケージ事業を主力に据える。

 ワークスアプリケーションズの昨年度(2018年6月期)連結売上高は前年度比9.7%減の452億円、営業損益は約86億円の赤字だった。「HUE」シリーズの開発や、商品ラインアップの拡充といった投資がかさんでおり、HR事業を売却することで経営の立て直しを図る狙いがあると見られる。(安藤章司)