チコちゃん

5日に放送された『チコちゃんに叱られる』(NHK)で、扱われたテーマのひとつ「なぜ弟ちゃん妹ちゃんと呼ばない?」がネットで話題となっている。

お兄ちゃん、お姉ちゃんとはよく言うが弟ちゃん、妹ちゃんと言うことは基本的にない。その理由には、日本古来の文化が影響しているようだ。

 

■1番下の子が基準

テーマに対するチコちゃんの回答は「家族の呼び方は一番下の子を基準に決まるから」という。一番下の子供から見た呼び名が影響しているようだ。

一番下の子供は上の子供に対してお兄ちゃんお姉ちゃんと言うことはあるが、上の子が弟ちゃん妹ちゃんと呼ぶことはほとんどない。日本では目上の家族に対して、テーマのようにお兄ちゃんお姉ちゃん、またはお父さんお母さんと呼ぶことが多い。これを親族呼称と言うこと紹介した。

氏名には苗字と名前がある。古来の日本では、個人を表す名前を神聖なものと扱っていたという。名前で呼ぶということはその人自身を支配しているとされ、無礼と考えられていた。

そのような背景があったため、家族であっても目上の人に対し、名前を呼ぶのが失礼に当たるため、親族呼称を使ったのがはじまりである。それが現在まで続いていると解説した。

 

■納得の声相次ぐ

妹ちゃん、弟ちゃんとは言わない理由が日本の文化が絡んでいることにツイッターでは納得の声が多く集まった。

 

■兄弟と比較されたことはある?

事あるごとに兄弟と比較される経験がある人もいるのではないだろうか。しらべぇ編集部では、全国の20代から60代の兄弟や姉妹がいる男女1147名に「『兄弟や姉妹と比べられている』と感じたことがあるか」を調査した。その結果、「ある」と答えた人は全体の36%となった。

基本的には個性を尊重されているようだが、兄弟と比較されていると感じる人は少なくないようだ。

実は日本古来からの考え方が影響していた今回のテーマ。何気なく使う言葉や文化には、予想もしない歴史や考え方があるのかもしれない。

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(文/しらべぇ編集部・Aomi

【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」 調査期間:2016年5月20日~2016年5月23日
対象:全国20代~60代の男女1147名(有効回答数)

「兄ちゃん姉ちゃん」と呼ぶのに「弟ちゃん妹ちゃん」とは言わない理由をチコちゃんが解説