7月7日(日)スタート池井戸潤原作、福澤克雄チーフ演出の日曜劇場「ノーサイド・ゲーム」(毎週日曜夜9:00-9:54、TBS系※初回は25分拡大)で主演を務める大泉洋が、同作の撮影秘話や主人公の境遇に合わせ過去の“逆境”などについて語った。

【写真を見る】ピシっとスーツを着こなし“デキる男”になった大泉洋(=君嶋)!(※「ノーサイド・ゲーム」第1話より)

同作で大泉が演じるのは、大手自動車メーカー「トキワ自動車」の中堅サラリーマン・君嶋隼人。

君嶋は、出世レースの先頭に立ち幹部候補とまで言われていたが、上司が主導する企業買収に異を唱えた結果、本社から府中工場に飛ばされてしまう。

さらに、ラグビーチームゼネラルマネジャーを兼務するように命じられ…出世の道を絶たれた君嶋の再起をかけた戦いを描く。

■ 「プレッシャーも感じましたが、うれしかったです」

――福澤克雄さんの演出作品は3度目になりますね?

「99年の愛~JAPANESE AMERICANS~」(2010年)、「LEADERS ll」(2017年、ともにTBS系)以来でしたが、そのチームからのお話だったのでうれしかったですね。

2作のお芝居を評価していただけたのかなと思いましたので。

TEAM NACS※のメンバーも出ていた過去の池井戸作品は見ていましたから、私がその日曜劇場に主演で出るというのはプレッシャーも感じましたが、うれしかったです。

(※大泉が所属する演劇ユニット。大泉の他、森崎博之安田顕戸次重幸音尾琢真が所属)

――福澤さんの演出の特徴は、どのようなところに感じますか?

やっぱり豪華なところですね。迫力ある映像と、とんでもない数のエキストラさん。そしてドローン撮影。

福澤さんが「ドローン好きなんです。すいません!」と仰ってました(笑)

それから「日曜の夜9時に日本国民を元気にしたいんだ!元気になってほしいんだ!」と仰ってるのを聞いて。

私も「そうだ!日本国民を元気にするんだ!」とまるで選挙にでも出るみたいな気持ちで撮影に臨んでいます。

――池井戸&福澤作品の特徴である、長セリフによる主演の大演説が第1話からありますね。

福澤さん、池井戸潤さん作品の定番ですからね、主演の大演説は。

これまでの作品を見ても胸打つものがあって、かっこいいな、すごいなと思いましたけど、同時に私はネガティブな人間なので、こんなに長いセリフを言うのかよ…と、撮影の日を思うと気が重いです。

とんでもない緊張感なんですよ。

LEADERS ll」で私も経験済みですけど、ひどいんですよ、緊張感が。

でも、国民を元気にしないといけないので、こんなこと言ってられないですね。頑張ります。

■ 「死んでもいいぐらいに思ったからね」

――本作は主人公の逆境からスタートしますが、大泉さんがこれまで経験された最大のピンチは?

ピンチ!?ピンチねー。大きな枠でいうと、大学入学かな。一番行きたかったところに行けず、腐ってしまいそうでした。死んでもいいぐらいに思ったからね。

でも、このまま何もやらなかったらヤバいと思って、演劇研究会の門を叩いた。

ツマラなかったら辞めようぐらいに思っていたけど、そこにNACSメンバーがいて、それが今まで続いている。運命といえば運命だね。

――しかし、思い返して、そこまで遡るということは、どんなこともピンチや逆境と感じないということでしょうか?

うーん。ちっちゃい枠でいうと、三谷幸喜さんの映画「清洲会議」(2013年)の丹羽長秀を調略するシーンね。

すっごい長いワンカットの撮影だったんだけど、長すぎて、難しすぎて、ほんと帰りたかった。

三谷さんって、現場ですごい動きを付けるんですよ。

1カ所でもセリフをトチったら、もう1回頭からやり直しなのに、練習する日があるわけでもなく、ドライテストの2回しか練習できない。

延々と喋り続けるのにワンカットで。なおかつ、方言が入るんです。「勘弁してちょうでやー」みたいのが。

方言指導の先生からの注文も入るから、今日やるのは本当に無理。明日ちゃんとやるから、今日は帰して!と本当に泣きそうになりました。

しかもドライテストの間にも、三谷さんがカメラマンさんとかに話しかけるのよ。

こっちは集中してて邪魔になるから、「黙ってて!」と言ったら、「あの時、何だか偉そうに言ってたよなー」って、今でも言われます(笑)

向こうは向こうで真剣なのは分かるんだけど、こちらも本当にセリフが出なくなっちゃうからさ。

――長ゼリフは、今回の「ノーサイド・ゲーム」でもありますよね。

やばいでしょうねー。大変でしょうねー。

――もしかしたら、今作で最大のピンチがそこで?

訪れるかもしれないですね。私史上最大のピンチを迎える作品になるかもしれないです!

■ 気になる第1話のあらすじは?

トキワ自動車の経営戦略室次長の君嶋隼人(大泉洋)は出世頭と目されるエリート社員。家では妻の真希(松たか子)と二人の息子、博人(市川右近)、尚人(盛永晶月)に囲まれ幸せに暮らしていた。

ある日君嶋は企業買収を推し進めようとする常務の滝川桂一郎(上川隆也)に対し反対意見を述べる。

君嶋の意見が通り買収は見送られたが、同時に君嶋は本社から府中工場の総務部長に飛ばされることになった。

異動初日、君嶋は総務部員の佐倉多英(笹本玲奈)からキャプテン岸和田徹(高橋光臣)をはじめとしたトキワ自動車ラグビーチームアストロズ」の選手たちを紹介される。

総務部長はアストロズゼネラルマネージャー(GM)を兼務することになっているという。

社長である島本博(西郷輝彦)の肝煎りで創設されかつては強豪だったアストロズだが、今は成績が低迷。それどころか14億の巨額赤字を抱え、会社のお荷物と囁かれる始末。

ラグビーについては知識も経験もない君嶋には気が進まないことばかりだった。

しかし後がないのは君嶋も同じ。自らの再起を考えた君嶋は…。(ザテレビジョン

「ノーサイド・ゲーム」主演の大泉洋