イタリアスカイ・スポーツ』が、インテルジュゼッペ・マロッタCEO(最高経営責任者)へのインタビューを敢行。2選手の去就について尋ねた。

インテルは、新指揮官アントニオ・コンテ監督を招へい氏、新シーズンを迎える。2018-19シーズンではピッチ内外で色々な問題が起こった中、2人の選手の去就が注目されている。

1人は、キャプテンでありながらピッチ外の問題で揉めていたアルゼンチン代表FWマウロ・イカルディ(26)だ。2018-19シーズンは公式戦37試合に出場し17ゴール5アシストを記録していたイカルディだが、妻で代理人のワンダ・ナラ氏が契約延長を長引かせたことによって、クラブの反感を買うことに。さらには、2月中旬にキャプテンをはく奪されるなど、ピッチ外の問題が大きく賑わせた。

そしてもう1人が元ベルギー代表MFラジャ・ナインゴラン(31)だ。2018年7月にローマからインテルへと加入したナインゴランは、2018-19シーズンは公式戦36試合に出場し7ゴール3アシストを記録。しかし、負傷の影響などもあり期待されたほどの活躍はできなかった。また、コンテ新監督の構想外になることが濃厚で、2022年までの契約が残っている中移籍が取り沙汰されている。

この2人の去就を問われたマロッタCEOは、明確さと透明性を主張しながら、2人がチームのプロジェクトに含まれていないと語った。

「まず第一に、明確さと透明性がある。プロジェクトでは、正しいプロファイルを見つけなければならない。これが我々が辿る道だ」

「契約上、および職務上の価値観を尊重しながら、直接関わる人間と直接話をすることができ、こちらの立場が何であるかを説明した。これが最も重要なことだと思っている」

「両者ともにこの状況を知っているが、それが彼らの能力が下がっていることを意味するわけではない。彼らは優秀な選手であり、優れた才能を持っている」

「しかし、才能だけで試合に勝つわけではなく、リーグ戦で勝つのはチームだ。その結果、彼らは我々のプロジェクトの一部ではないということになる。私は、透明性と彼らへの敬意を持って、発言する」

マロッタCEOの言葉通り、イカルディナインゴランは来シーズンのインテルに居場所がない様子。しかし、両者ともにチームと契約を残しており、移籍金や給与面が大きなハードルとなるため、簡単に移籍することは叶わないだろう。

トレードを含めた様々な噂が出ているイカルディナインゴランだが、どのような道を辿るだろうか。少なくともインテルに残っていては、試合で起用される可能性は限りなく低いだろう。

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