TOKYO MX地上波9ch)朝のニュース生番組「モーニングCROSS」(毎週月~金曜7:00~)。6月17日(月)放送の「オピニオンCROSS neo」のコーナーでは、国際弁護士気象予報士の清原博さんが年金の老後2,000万円問題について意見を述べました。

◆2,000人調査 1世帯平均貯蓄額は「2,956万円」も……

夫婦の老後資金に関する金融庁の報告書を巡り、麻生太郎副総理兼金融担当相が受け取りを拒否したことなどを受け、政府の年金政策に抗議するデモが6月16日(日)に東京都内で開かれました。主催者発表によると、デモには約2,000人が参加したとのこと。

そんななか、野党の追及の矛先は年金制度を所管する厚生労働省にも向けられています。年金批判を回避したい厚生労働省は、「報告書は金融庁が独自に作ったものである」と述べ、年金制度の持続可能性を強調しています。

ちなみに、PGF生命が行った、今年還暦を迎える男女2,000人を対象の貯蓄額(配偶者がいる場合は夫婦2人分)調査によると、4人に1人(24.7%)が貯蓄額100万円未満という結果に。「3,000~5,000万円未満」が8.7%、「1億円以上」が8.1%など、平均すると2,956万円となり、格差が浮き彫りとなりました。

◆「問題視すべきは格差」

“夫婦で老後に備えるには、年金以外に2,000万円の貯蓄が必要”という金融庁の試算ばかりが大きく取り沙汰されていますが、清原さんは「問題視すべきは、4人に1人が貯蓄額100万円以下という格差。貯蓄額の少ない方々のことをどうするのかという視点が皆無で、置き去りにされていること」と主張します。


貯蓄額の少ない人へ向けて、「セーフティーネットをきちんと政府は考えるべきだった。それを付け加えておけば、ここまで大きな騒ぎにならなかったのでは」と苦言を呈し、さらに次のように訴えました。厚生労働省は、年金財政検証を(7月の)参院選前に公表すべき」


◆6月初旬発表の予定が……

清原さんは「年金財政検証は、とても重要なものだということを皆さんには知っておいてもらいたい」と強調します。これまで、政府は年金制度について“100年安心”と謳ってきました。年金財政検証は、年金制度が本当に安心かどうかを5年ごとに検証する「云わば“健康診断”のようなもの」と清原さんは位置づけた上で「当初は6月初旬に結果を発表する予定だった。ところが、(金融庁の)報告書問題があって、加えて年金財政検証を発表してしまうと、さらに炎上するかもしれないからと、与党側から『参院選の後に発表してください』と言っている」と内情を説明します。

◆「民主主義が機能しない」

参院選前にきちんと(年金財政検証を)公表し、国民が現状を知り、年金制度をどうするべきかをきちんと議論し、選挙で投票できるようにしないといけない」と意見を述べます。さらに、今回の参院選は争点らしきものがあまりなく、国民の関心ごとは年金制度だとし「政府は年金財政検証の結果を踏まえた上で『今後、このように対策を考えます』と提示し、野党も対案を出す。それを国民に判断してもらうべき。こういうやり方をしないと民主主義が機能しない」と指摘していました。

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<番組概要>
番組名:モーニングCROSS
放送日時:毎週月~金曜 7:00~8:00
レギュラー出演者:堀潤、宮瀬茉祐子
番組Webサイトhttp://s.mxtv.jp/morning_cross/

60歳の25%が貯蓄100万円以下…「老後2,000万円問題」格差浮き彫りに