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 生き物をなめたらあかんの典型ともいえるカミツキガメの怖さは折にふれお伝えしてるのだが、またしても逆鱗にふれてしまったユーチューバーの映像がユーザーを震え上がらせている。

 リアルなカメとして多くの人がイメージする個体といえば、陸上でゆっくり移動するタイプであろう。

 だがしかし、いざとなると人間が絶叫するほどの反撃をしかけるカメもいるのだ。

 この映像はアメリカで危険なカメツキガメを乱暴に捕まえてふざけていた男性に起こった出来事だ。

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Daily Mail

水中からカミツキガメを引き上げた男性

 昨年9月、友人と釣りをしていたマイケル・ガンリーはカメツキガメを発見。
 これはいいネタになると思ったらしく、餌で誘って脚をつかんだ。

 そのうえ威嚇や抵抗をして逃げようとするカメを嘲笑し、
 尻尾をもって宙ぶらりんに引き上げた。

02

 カメを抱き上げ「大物だ」と高笑いでポーズをとるガンリー。
 その態度にカメへの愛情ややさしさなどみじんも感じられない。

 と、次の瞬間。
 キスのまねをしたガンリーの顔めがけ、怒りに燃えたカメの猛反撃!!

03

 カメがぐんっと首をのばし「なめんな!」とばかりに噛みついたのだ。

 ガンリーはとっさに絶叫して顔をそらした。だが間に合わず、鼻(か唇)の一部が噛まれてしまったそうだ。

警告も無視して動画のために捕獲

 この件についてガンリーは「カメのスローモーション動画を水中で撮ろうと思ってやった。あのカメはなんでも食べるからマンボウ(科の魚)の切り身で捕まえたんだ」と語っている。

 動画のためだけに引き上げられ、おびえていたカメ。しかもガンリーは途中で友人に「おい、指がちぎれるぞ」と警告されても面白がっていたのだ。

01

水の外で噛みつく習性をもつカミツキガメ

 この出来事はマサチューセッツバーリントンで起きた。カメツキガメはこの地域の在来種(日本では特定外来生物)だ。

 カメツキガメはその名の通り、素早く首を伸ばしてものに噛みつく性質で知られる。彼らは生息域である水場を出て移動する際にこの噛み技で身を守るのだ。

 陸上の移動は一般的なカメと同じでゆっくりだが、強力なあごを持つ頭と首はよく動かせる。そのため水の外で脅威を感じるとイメージを覆す速さで噛みついて頭を引っ込める。

 なお、水中での彼らは対立を避けて静かに暮らしている。そういや前に紹介した水中の藻だらけカミツキガメおとなしい様子だった。

・カメも長いこと生きてるといろんなもの背負ってんだなー。かなり長寿と推測される藻に覆われたカミツキガメ(アメリカ):カラパイア

 ガンリーがそこまで知っていたかどうかも定かじゃない。が、このカメを興味本位で引き上げずにそっとしておけばこんなことにはならなかっただろう。

 とまあ今回の件でカメツキガメの怖さが再び知れ渡ったわけだが、危険であろうとなかろうと珍しいから、話題になるからという理由だけで野生生物をもてあそぶことは決してすべきではないだろう。

References:ladbible / youtube / youtube / youtubeなど /written by D/ edited by parumo

全文をカラパイアで読む:
http://karapaia.com/archives/52276708.html
 

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