アリゾナ州で、飲酒運転により中央分離帯の巨大なサボテンに突っ込んで事故を起こした男が逮捕された。太く長いサボテンは男が乗っていた車のフロントガラスを突き破っており、一つ間違えば大事故になっていただけに「まさに奇跡。ラッキーとしか言いようがない」と話題になっている。地元メディア『KVOA.com』などが伝えた。

今月10日の朝9時30分頃、アリゾナ州ツーソン郊外で1台のスポーツカーが中央分離帯に植えられていた巨大なサボテンに衝突する事故が起こった。中央分離帯を越えてスピンした車は反対車線の路肩で止まったものの、この衝撃により折れたサボテンスポーツカーのフロントガラスを突き破った。しかし幸いなことにドライバーは軽傷のみで無事だった。

ピマ郡保安官代理のダニエル・ジェリネオさんによると、事故を起こしたのは39歳のカイ・スコットで、かなり混乱し支離滅裂な言動が確認されたため、駆けつけた保安官らにその場で拘束されたもよう。カイはその後の調べでかなりの酒を飲んでいたことが判明し、飲酒運転、器物損壊罪で逮捕された。

ちなみに、西部劇などでお馴染みのこの巨大なサボテンは“ベンケイチュウ(弁慶柱)”と呼ばれ、表面には5センチほどのトゲが無数にある。また茎の芯は硬く、高さは10~15メートル、重いものでは10トンにもなるそうだ。アリゾナサボテン専門家クラウディア・フィゲロアさんは「小さなベンケイチュウでも、そのインパクトはかなりのものになるはずです。折れたサボテンは450キロ~1トンはあると思われ、命が助かったのはまさに奇跡と言えるでしょう」と語っている。

なお、危険な事故に遭いながら奇跡的に助かったというケースは多々ある。2018年には米ミズーリ州でBBQの焼き串が顔面に突き刺さった10歳少年が、2019年にはインドで180センチの鉄棒が体を貫通した3歳児が急所を外れたため一命を取り留めていた。

画像は『Northwest Fire 2019年7月10日付Twitter「Firefighters responded to this auto accident this morning at approximately 9:30 AM.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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