こんな手口には引っかからないで!

世の中には、「悪い人間」が一定数存在します。そして、そのせいで人生を棒に振ってしまう人がいるのも事実です。

そこで今回は、筆者がある地方都市の金融会社に勤務していたときに見聞きしたリアルなドロドロ地獄物語を元に、かかわるべきではない悪いヤツらに見られる共通点をピックアップしたいと思います。後悔のない人生を生きるための一つの知識として活用していただければ幸いです。

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「本籍地は東京」と吹聴する

笑い話のような話ですが、東京に憧れる地方の若い層には、東京出身や東京在住と見せかけるのは効果抜群のようです。ただ、最近では本籍地や住所を書く機会が減ったため、わざわざ東京に出かけて架空の華やかな東京暮らしをSNSでアップしたものを見せたり、口頭で自慢話をしたりするケースもあるようです。

本籍地は自分が住んだことがない場所にでも置くことができます。「昔は東京で…」「最近まで東京で…」と言ったあとに自慢話が始まったときには、「もしかしたら?」と疑ってみましょう。

「お金を貸して」が止まらない

1万円を貸すと、1万円を返してくれるだけでなく高級なご飯をご馳走してくれたり、「これ、利息」と1万円以上を返してくれたりするのに、「お金を貸して」が止まらない人は要注意です。

お金を貸しても返済してくれるため、安心感からズルズルと大きな金額を貸してしまうケースが多く、いつの間にか返済が滞るようになります。そして気づいたときには、相手が行方をくらませているといったパターンも多いので、頻繁に「お金を貸して」という人とはお付き合いをしないようにしましょう。

また、しょっちゅう小銭をせびって徐々にお金を詐取していくタイプもいます。姿をくらます勇気も技術もツテもないケースが多く、賭け事が大好きでやめられない人に見られる傾向です。ただ、このタイプも、だんだんと要求金額が増えて、相手の貯蓄を食い潰すなど人生に害を及ぼす確率が高いようです。

「お金がかかって大変」を繰り返す

お金を貸してとは言わないものの、次のような言い方でお金がかかって大変だという話を執拗にする人にも、注意が必要です。

  • 「親(兄弟)が手術するのでお金がかかる」

  • 「会社の経営状況が苦しい」

  • 「友達の保証人になっていたら、その友達が行方不明になった」

これは、「どうにかしてあげたい」という気持ちになるよう、遠回しに「お金を貸して」と伝える手の込んだ手段である確率が高いと言えます。この場合、向こうから「お金を貸して」と頼まれたわけではないため、騙されたと気づいても警察や弁護士に相談できず、「お金を貸した自分も悪い」と借金を抱え込んで破滅するケースも少なくありません。

籍を入れて結婚をしている場合は話が別ですが、お付き合いをしている相手や友人からこのような話が出ても、お金を貸すことは控えておくのが無難です。

「あなただけ(お前だけ)が頼り」と言う

常に「あなただけ(お前だけ)が頼り」だと言われれば、やはり嬉しいと感じる人が多いのではないでしょうか? そういった人間の心理につけ込み、時期を見計らって、お金のトラブルについて話し出すケースも要注意です。

このパターンに弱いのは「自分のことを頼ってくれているんだから、どうにかしてあげたい」と考える、姉御肌・兄貴肌の人。もし自分がそのタイプだと思う場合は注意しましょう。

身寄りがない・家族に頼れない孤独なフリ

身寄りがないフリや家族がいても不仲で頼れないフリをする人もいて、調べてみたら家族がいたり、存在すら知らなかった夫や妻と仲良く暮らしていたりするパターンも少なくありません。

身寄りがないことや頼れる家族がいないことを疑うのは気が引けますが、これまでに紹介したようなお金の話が出たときには、疑ってみることも大切です。

ロマンチスト気取り

「きみの笑顔は最高だよ」「あなたがいるだけでいいの」といった、歯の浮くようなセリフを言うロマンチスト気取りな人にも注意が必要です。

普段あまりかけてもらえないような言葉をかけてもらうと、気持ちが高揚して心地良く感じるというのは、ホストクラブキャバクラへ通う人たちの心理状態にも似ていると言えるでしょう。そこにつけ込もうとする手口かもしれないということを頭の片隅に入れておいてください。

やたらと羽振りがいい

やたらと羽振りがいい人にも要注意です。財布に入っている札束は人を騙して得たお金かもしれませんし、有名な高級車は知人に借りただけかもしれません。目の前にあるお金や身につけているものに惑わされないよう、普段から気をつけておきましょう。

お金をバラまくように使う金使いの荒い人にはあまり良い人はいないというのが、元金融社員である筆者個人の経験上の見解です。

特に狙われやすい人たち

借金を押しつけて行方をくらますという事案では、看護師美容師キャバクラや風俗勤務の高所得な女性を狙うケースが多かったです。こうした若くても高所得を得られる職業ならば、自分の代わりにお金を借りてもらうことも保証人になってもらうこともできるからです。

そのほか、パチンコ店や飲食店など、スタッフとお客さんとの距離が近く親密になりやすい職業の人は、男女問わず安易に相手を信用しないのが賢明です。また、理想の出会いばかりを求めて頭デッカチになっている人は、演出が得意な悪い人間にとって格好の獲物と言えるでしょう。

まとめ

自分が得をするために人を騙したり欺いたりする人は意外と普通に生活をしていて、いつでも私たちとつながるチャンスを狙っているものです。今回の記事で紹介した内容を参考に、妙に近づいてくる人がいたら十分に気をつけてください。