1995年シリーズ第1作目が日本で公開されて以来、世界を魅了してきた「トイ・ストーリーシリーズの最新作「トイ・ストーリー4」が7月12日に公開される。

【写真を見る】 映画「トイ・ストーリー4」の人形を手に、笑顔を見せる唐沢寿明とダイアモンド☆ユカイ

本作は、新たな持ち主・ボニーを見守るウッディたちの前に現れた、ボニーの手作りおもちゃフォーキーがキーマンに。ボニーにとって、フォーキーはお気に入りのおもちゃになるが、フォーキーは自分をごみだと思い込み、ボニーの元から逃げ出してしまう。

ウッディはボニーのため、フォーキーをボニーの元へ連れ戻そうとするがその道中、あるアンティークショップでかつて仲間だったおもちゃ、ボー・ピープと再会するというストーリーだ。

主人公ウッディの声優には、第1作目から吹替を担当し続けている唐沢寿明が続投。また、本シリーズの主題歌「君はともだち」を、第1作目から歌い続けてるダイアモンド☆ユカイが今回も担当する。

今回ザテレビジョンでは、「トイ・ストーリーシリーズに20年以上関わり続けている唐沢とユカイにインタビューを実施。シリーズとして9年ぶりとなる最新作「トイ・ストーリー4」の魅力や作品に対する思いなどを語ってもらった。

■ 最初から最後まで展開が読めなかった

――最新作「トイ・ストーリー4」の感想をお願いします。

唐沢:まさか、こんな展開になるとは…(笑)。本当に驚きの連続で、自分の声を収録しながら「えーっ」って何度も思いました。ウッディラストにも本当に驚いたし、最初から最後まで展開が読めなかったです。でもこの驚きのラストを機に、さらに「トイ・ストーリー」の可能性が広がっていく気がしました。これからまたいろんな場所で冒険したり、今後新しいキャラクターもまた出てきそうだなって。

ユカイ:僕はまず、続編があることにびっくりしました。「トイ・ストーリー3」(2010年)が見事な形で着地していたから、僕はこれで「ああ、『トイ・ストーリーシリーズはこれで完結したんだ」って思っていたんです。だから、「トイ・ストーリー4」をやると聞いた時は本当に驚いたね。「作れるのかな!?」って。で、見てさらにびっくり(笑)。本当にチャレンジングな作品だったと思います。度肝を抜かれました。

唐沢:このストーリーを考えるのに、どれだけの年数がかかったんだろうって思いましたよ。あと「トイ・ストーリー1」「トイ・ストーリー2」に出てきたボーが、今回久々に登場するんですけど、「どうしたの?」って思うくらい強くなっていて驚きました(笑)

ユカイ:時代とともに女性が強くなっていっているから、時代が反映されているのかもね。そういう意味でも「トイ・ストーリー」はまた新たな道を切り開いたなって。「『トイ・ストーリー』って、やっぱりすげえな!」って思いましたよね。

■ 「トイ・ストーリー」と共に成長してる感じ

――本作では、「誰かに愛されたい」「自由に生きたい」など、おもちゃそれぞれの葛藤が描かれていました。本作を見て、改めて考えさせられたことはありますか?

唐沢:大人になっておもちゃが必要なくなったアンディは、ボニーにおもちゃを譲る選択をしましたよね。同じように今回は、おもちゃもそれぞれが“選択”をするようになるんですよね。おもちゃたちも自分のことは自分で決める。

だからすごく大人っぽいストーリーになっていて。物語で描かれるおもちゃたちそれぞれの選択も、本当に驚きの連続。人間界でも起こることを描いているから、もうおもちゃの話を超えているんですよね。

トイ・ストーリー」を見て育ってきた子供たちが、大人になってこの最新作を見た時、何か心に響くように作ってるんだと思いました。ディズニー作品は人間味があふれていて、感情に訴えるのが本当に上手ですよね。

ユカイ:本当に「トイ・ストーリー」と共に成長してる感じだよね。ウッディも第1作目では、アンディに気に入られたバズに嫉妬してたじゃん。そんなウッディが今回は、ボニーのお気に入りであるフォーキーに対して一生懸命愛をもって接してるんだよ。ウッディは、そこまで成長したんだなって。見ていて「ウッディ大人になったな~」って感動しちゃった(笑)

そんなちょっと大人になったウッディがまた冒険しているのも面白かった! 50代になった僕たちも「まだまだ冒険しなきゃ!」って思えるし、そのきっかけの扉を開いてくれた気がします。

■ 「君はともだち」は、全ての人をハッピーにさせる曲

――第1作目から歌い続けている主題歌「君はともだち」ですが、今回23年ぶりにまた新たに収録されたと伺いました。この楽曲に対する思い入れを教えてください。

ユカイ:ランディニューマンの歌うこの曲と、ダイアモンド☆ユカイが歌うこの曲は、同じ曲なんだけど、やっぱり俺がオリジナルだっていう自負があるんだよね。23年前から日本語版はずっと自分が歌ってきたから。歌っているうちに「ああ、これは俺の歌なんだな」ってすごくいとおしく思えてきて…。もちろん、みんなのものでもあるんですけどね(笑)

この曲は、すごく簡単な言葉で歌詞ができているけど、グッとくる。この楽曲に出合えたことに、本当に感謝しています。

唐沢:この楽曲を聴いて、歌って本当に大事だなって思いました。「トイ・ ストーリー」は、絶対にあのメロディーじゃないとって思うんですよね。最初のイントロから、気持ちがのせられていくような感じがして、すごく不思議な気持ちになるんですよ。本当に、プロの集団が作っているんだなと感じました。

ユカイ:そうなんだよね。音楽的にいうと、実は「君はともだち」は、コード進行がすごく難しいんです。だから、知り合いのミュージシャンに「君はともだち」を演奏させようとすると、最初みんな「何だこれ?」ってびっくりする(笑)。簡単そうに見えるけど、本当にテクニカルコード進行なんです。本当にプロフェッショナルだと思います。

この曲は、一体感があるんですよね。「トイ・ストーリー」と共に成長してきた人たちは、みんなこの曲を知っていますから。老若男女、全ての人をハッピーにさせる曲だと思います。

唐沢:この間、ジョシュ・クーリー監督とマーク・ニールセンプロデューサーがいらした時にユカイさんが生で歌われたんですよ。映画で流れる歌とは、ちょっと違ってロック調な歌い方をされていて本当に素晴らしかったので、多くの人にぜひ生で聴いてほしいなって思いました。

ユカイ:本当? 本家の方に言われると、うれしいな(笑)

唐沢:1作目からずっと一緒にやってるじゃないですか(笑)。今日は、歌われないんですか?

ユカイ:今日はね、歌わない(笑)

■ 本当にこの作品に出合えてよかった

――新曲「君のため」は、持ち主・ボニーのためにフォーキーの世話をしようと奮闘するウッディの心情を描いていますね。どんなことを考えながら歌われたんでしょうか?

ユカイ:僕は50近くになって子供を授かったんですけど、子供ってみんなフォーキーみたいに自由なんですよ。こっちがどんなに一生懸命何かをしてあげても、泥塗られちゃうみたいな(笑)。子供を授かってから、そのウッディの気持ちがすごく分かるようになったので、自分のことを重ねながら歌いましたね。

――最後に「トイ・ストーリー」はご自身にとって、どのような存在ですか?

唐沢:「トイ・ストーリー」は、僕のキャリアを語る上でも絶対に欠かせない、なくてはならない存在です。この作品とともに、僕も成長させてもらってきたので、本当にこの作品に出合えてよかったと思っています。(ザテレビジョン

映画「トイ・ストーリー4」に参加する唐沢寿明とダイアモンド☆ユカイ