解決が難しい、学校のいじめ問題。当事者である子どもたちはもちろん、大人でさえ手に余ることがあります。

ブロガーの串子さんも、小学校時代にいじめ被害に遭っていた1人。味方がいなかった当時のつらい経験から、大人になって我が子のいじめを解決しようと奮闘した経緯までを漫画で公開したところ、反響を呼びました。

小学4年生の時にいじめられた話

現在、3児の母である串子さん。娘のメメちゃんが成長するにつれて、自身がいじめられた時のことを思い出して心配になっていたそうです。

串子さんは、小学4年生の時に仲よしグループのメンバーから無視され、さまざまな嫌がらせを受けました。

実は、母親はママ友から串子さんがいじめられているのを聞いていたのでした。

「お母さん知ってたよ」という言葉に、青くなる串子さん。

母親の言葉からは、「つらかったね」と串子さんに寄り添うような温かみが感じられず、むしろ「私は知ってるんだからね」と秘密を暴露するような冷たさが感じられたそうです。

姉妹差で感じた悲しみをバネに


串子さんによると、「姉がいじめに遭った2年後に、私がいじめに遭っている」とのこと。

「順番が逆なら、私の時は対処法がわからなかったんだなと思えた」と悲しい胸の内をつづっています。

一方で、串子さんは母親の大変な境遇も理解していました。

串子さんのいじめを知っても、母親はもしかしたら身動きが取れなかったのかもしれません。ですが、いじめの経験はつらいもの。味方がいなければ、なおさら心の傷は深くなってしまいます。

串子さんは、自分の子どもにそんな経験をさせないために「私は絶対にきちんと対応する!」と心に誓いました。

するとある日、娘さんがいじめられていることを告白し…。

ついに来たいじめ問題


自分と同じ思いをしないよう、「意地悪されてる自分を恥ずかしいなんて思わなくていい」「意地悪してるヤツのほうが恥ずかしいんだからね!」と娘さんに伝え、アドバイスもした安さん。

しかし、理想としていた『きちんとした対応』の難しさを痛感していました。

クラスが分かれたものの、「あの子とクラスを別にして!」と伝えず教師にクラス替えをゆだねてしまったことを後悔した串子さん。

娘さんを守るため、担任の教師にいじめの相談をしようと決めました。

頼れる教師の対応力


子どもをいじめていた子に会ったら

子どもに望むこと

担任教師がクラスの子たちをよく見てくれたおかげで、いじめの不安はなくなりました。

串子さんが思い切って担任教師に相談したことが功を奏したのでしょう。

いじめのエピソードを公開したことについて、串子さんはブログで次のようにつづっています。

どうにかしたい!

でもどうしたらいいかわからない!!

そんな毎日でした。

今分かることも、その時はわからない。

「もっとスムーズに対応できたんじゃないか」

そう反省したことを忘れないためと

同じ立場に遭遇した保護者の方達に伝えたいと思い

今回の記事を描くことにしました。

誰かの所に届いてくれたら、嬉しいな。

ダンナ様は安月給 ーより引用

そして、「迷惑かもしれないとためらわず、まずは学校側へ相談してみてほしいなと思います」とメッセージを発信しています。

大切な人を守るために闘うのは必要なこと。ですが、「1人では無理だ」と感じたら、誰かに助けを求めることが重要だと実感させられますね。

ちなみに、串子さんは夫にも娘さんのいじめのことを相談していたそうです。

後になって、ありがたく感じた夫の対応とは…。

「一緒に行動を起こす人だけが協力者」ではありません。冷静に話を受け止めてくれる人も、問題解決の一助になっているのです。

串子さんの体験は、私たちに多くのことを気付かせてくれました。


[文・構成/grape編集部]

出典
ダンナ様は安月給