子どもの死亡原因で最も多いのは「不慮の事故」

子どもは、大人が思っている以上に家の中で事故にあいます。1~4歳の死亡の原因で1位は先天的な病気ですが、2番目は「不慮の事故」です。(消費者庁第2章 【特集】子どもの事故防止に向けて 死亡にいたらない事故ともなれば数多くおこっています。 子どもの行動は予測できないことが多く、以前は防ぐのが難しいと考えられていましたが、現在では、予防さえすれば多くの事故を防ぐことができると考えられています。



事故予防は家庭環境から

家庭内の事故は、まさかと思うことが現実になるものです。手洗いやうがいなど、日ごろから病気の予防に注意を払うように、これまでの事故例を参考に日ごろから家庭内の事故に注意を払うことが大切です。まずは家庭内を事故が起きないような環境に整えることから始めましょう。



リビングは意外と危険がいっぱい

■〈リビングでの事故例と予防法〉

・窓際に置かれていたソファによじ登り、2階の窓から転落 →幼い子どもにとっては、大人が「まさか」と思うことが危険要素。窓のそばにソファやベッドは置かないようにし、窓は必ず施錠しましょう。

・リビングにおいてあった化粧品を飲んでしまった/スーパーボールを口に入れて遊んでいたが、叱られた際に驚いて飲み込んでしまい詰まらせた →リビングでの誤飲事故も多く起こっています。化粧品や直径32ミリより小さいものは、誤飲の恐れがあるため子どもの手の届くところには置かない予防が必要です。 ただ、子どもは口におもちゃを入れて遊ぶことがあります。スーパーボールミニトマトぶどうでも窒息の危険があります。物を食べている時、びっくりさせたり、押したり、上をむかせたりしないようにしましょう。 もし化粧水などを知らない間に飲んでしまったら、病院へ連れて行く時、何を飲んだか、どのぐらいの量を飲んだかを伝えられるように。誤飲したものの容器や説明書を持っていくのも役に立ちます。



・目を離したすきにストーブを触ってしまった →大人の目からは危なくないように見えても子どもには危険。一番多いのはストーブへの接触です。安全柵をつけるなどで予防を。また、加湿器の蒸気やアイロンに触る、電気ポットをひっくり返すなども予防できる事故です。



台所は重篤な事故につながりやすいので注意

■〈台所での事故例と予防〉

・コンロに火をつけてしまった/棚から包丁を取り出してしまった/冷蔵庫に閉じ込められてしまった →熱源や熱いものが多い台所も、子どもの事故が多い場所です。一番いいのは、入れないようにすること。難しい場合はチャイルドロックをかけたり危ないものは高い位置に保管するようにしましょう。 大人には意外でも、冷蔵庫への閉じ込めも少なくありません。野菜室などは子どもが簡単に入ることができるし、閉じ込められれば命の危険が大きい場所です。冷蔵庫にもチャイルドロックをつけるのが大切です。

浴室などでの溺死事故は4割にも

■〈浴室での事故例と予防〉

厚生労働省の調査では(2016年)1~4歳児のうち家庭内の事故で亡くなったのは45人。このうち浴槽などでの溺死は18人と4割を占めています。

・大人が髪を洗っている間に風呂のフタに乗せられていた赤ちゃんが湯舟に転落した/着替えをとりにいったわずかな時間に浴槽に転落したお風呂では転倒や転落事故が多数発生しています。中でも浴槽への転落事故は1歳~1歳未満の子どもでは重篤になるケースが多いので大人は特に注意が必要です。浴槽のフタに赤ちゃんを乗せるのは非常に危険です。そして、3歳以下の子どもと一緒にお風呂に入る時はわずかな時間でも目を離さないことが重要です。



・大人の留守中に浴槽のふたにふざけて乗って転落し溺れかけた →大人には何でもなくても浴槽の残し湯は、子どもにとって危険な場所です。子どもはわずか10cmの深さでも溺れることを改めて認識しましょう。小さい子どもがいる家では、浴槽に残し湯をしないように習慣づけましょう。



秋に多いベランダからの転落事故

■〈ベランダの事故例と予防〉

東京消防庁の調べによると、ベランダの転落事故の多い季節は10月11月だとか。秋になって家の中で遊ぶ機会が増えるからかもしれません。

・転落事故の原因となったもの:エアコンの室外機/物干し用の台/ごみ箱/三輪車/大型の植木鉢/テーブルやいす/物置 →現在、建築基準法でベランダの手すりの高さは、5歳児の平均身長とほぼ同じの1.1m以上と決められています。しかし、子どもは、足がかりになるものがあれば、その高さを乗り越えてしまうということを念頭においておきましょう。転落事故につながる足がかりになるものがベランダにある場合は、片づけるか注意を払うことが必要です。



すぐにできる子どもにとって安全なお家づくりのポイント


『 ・歯ブラシ歯ブラシを口に入れたまま転倒し、大けがをする事故も絶えません。歯磨きは毎日するものだけに、歯磨き中は歩いたり走ったりしないように徹底させましょう。 ・扉:子供は隙間に指を入れてしまいがちです。扉には指はさみ防止のドアストッパーを ・ストーブストーブガードをつけるなどして子どもが近づけないように。また、安全面を考えるならオイルヒーターなどの温熱式のものにするのも。 ・浴槽:洗い場や浴槽内は滑りやすいので、滑りどめマットシールで工夫を。 ・階段:階段には転落防止の柵を設けましょう。また、階段に滑り止めシールを貼るのも。 ・台所:一人で台所に入れないように、柵などでガードをしましょう。 また、以外と多いのがテーブルクロスを引っ張ってしまうという事故。つかまり立ちをする頃になると非常に危険です。テーブルクロスはやめるようにしましょう。 ・家具:家具の縁にぶつかる事故も多くあります。クッション材などでガードする安全グッズをとりつけましょう。 』




子どもを守るための各庁のお役立ち情報

・消費者庁「子ども安全メールfrom消費者庁」 0歳~小学校入学前の子どもの事故防止のための注意点や豆知識を、毎週木曜日に発信。パソコン・携帯で受け取れます。利用には登録が必要です。



・消費者庁「子どもの事故防止ハンドブック」 0歳から6歳(小学校に入学前の未就学児)の子どもの起こりやすい事故とその予防法、もしもの時の対処法のポイントをまとめたものです。



・東京消防庁「救急搬送データからみる乳幼児の事故」 東京消防庁では、過去の事故例を知ることから事故を予防しよう、という考えのもとデータをまとめています。



知っていれば防げる!子どもの室内事故を起こさない予防法