自身が6人の孫たちの祖母でもあるフランス看護師ソニア・ロッケルは、独自で編み出した沐浴「タラソ式ベイビーバス」で、新生児たちを沐浴させる様子を撮影してきた。美しい音楽を加えたアート作品のような動画を撮影し続けてきたロッケル氏。この度、産まれたばかりの双子の新生児の沐浴シーンの動画が世の中を感動させている。

沐浴中、リラックスした様子で始終お互いを抱きしめている様子がソーシャルメディアを通じて世界中に公開されると、あっという間にその動画は閲覧数5000万ビューを超えた。

この「タラソ式バス」は、新生児の目や額にお湯にかけながら沐浴をするやり方で、ロッケル氏がシャワー中に思いついたものだという。通常、新生児の沐浴は赤ちゃんの頭を湯の外に出して行うが、ロッケル氏の方法だと鼻と口だけがお湯の外に出ている状態になる。見慣れない方法だが、フランスの小児科もその安全性を確証し、認可しているという。温かい湯の中に浸かることは、9ヶ月間を過ごした胎内のなかの環境を再現し、それが新生児を安心させ、リラックスさせる秘訣なのだとロッケル氏は語る。

これまで撮影された新生児は皆同様にリラックスし、沐浴を楽しんでいる姿が見られたが、この双子は、まるで子宮の中と同じように沐浴の間中ずっとお互いを抱きしめ、その絆の強さと愛らしい姿は世界中を癒やしの旅へと誘った。

おそらく、9ヶ月もの間一緒の子宮の中で時を刻んできた二人にとって、お互いがいることがすでに当然で、離れていることが逆に不自然なことなのかもしれない。一卵性双生児の双子かと思いきや、この双子は男の子と女の子で性別も違う二卵性双生児。一つの受精卵から生まれた命なのかどうかは、二人の絆の強さには関係しないのかもしれない。

ロッケル氏は一躍メディアの有名人となり、彼女の動画は今もその閲覧数を更新中だ。

 

(YouTube Screenshot | Le Bain de Sonia)