明治安田生命J1リーグ第19節の松本山雅FCvsジュビロ磐田が13日にサンプロ アルウィンで行われ、1-0で磐田が勝利した。

直近5試合で2分け3敗の17位・松本(勝ち点17)は、総得点ワーストの「10」と低迷。6試合ぶりの白星を目指す今節は、1-1で引き分けた前節の北海道コンサドーレ札幌戦と同じ11人が先発に名を連ねた。

一方、ここまで最下位に沈む磐田(勝ち点14)は、鈴木秀人監督に交代したものの、前節の鹿島アントラーズに0-2の敗戦。鈴木体制3試合目となる今節は、森谷が10試ぶりに先発に起用された。

"裏天王山"となった試合は松本がボールを保持する展開になると、7分に宮阪の右CKからゴール前の飯田がフリック。最後はファーサイドに走り込んだ前田がスライディングで押し込んでゴールネットを揺らしたが、オフサイドの判定で先制とはならない。

対する磐田は19分、ボックス付近で高橋祥平が森谷、上原との連続ワンツーでボックス右へ侵攻し、シュートを放つが、GK守田にブロックされる。直後に、ゴール前のアダイウトンがシュートに持ち込むが、松本DFにブロックされ、波状攻撃は実らない。

前半の半ばに推移していくにつれ、磐田がペースを掴む。松本も粘り強い守備で応戦し、決定的なシュートは打たせない。松本は、前半終了間際には宮坂の左CKからニアサイドの高崎がヘディングシュートを放ったが、ゴールライン上でクリアされ、ゴールレスで試合を折り返した。

ここまで我慢の時間が続いた磐田は58分、敵陣中央から仕掛けたアダイウトンがボックス右へ持ち運ぶと、タイミングを外してから右足でシュート。しかし、枠を捉えることができない。

ホームの歓声を受ける松本は68分、敵陣左サイドの深い位置から高橋諒がクロス。ゴール前の高崎が前方に落とし、最後はゴール前の前田が反応したが、枠を捉え切れない。さらに、69分には、GKカミンスキーのパスをカットした杉本が1人かわしてシュート。ボールは枠を捉えたものの、ゴールライン上で大井に頭でクリアされた。

長らくこう着状態が続いたが、磐田がスコアを動かす。85分、上原のスルーパスに反応した途中出場のロドリゲスが、ボックス右で対峙した今井と入れ替わり、ボックス右に侵攻。そのまま右足を振りぬくと、ゴール左へ突き刺さった。

試合終盤に先制した磐田がそのまま逃げ切り、1-0の完封勝利。鈴木体制でリーグ戦初白星を飾り、最下位を脱出した。敗れた松本は、またしても1点が遠く暫定ながら最下位に転落している。

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