明治安田生命J1リーグ第19節の大分トリニータvs北海道コンサドーレ札幌が13日に昭和電工ドーム大分で行われ、2-1で大分が勝利した。

ここまで8勝5分け5敗で5位につける大分(勝ち点29)と、8勝4分け6敗で6位に位置する札幌(勝ち点28)が激突した。前節の横浜F・マリノス戦に0-1で敗れ、4試合ぶりの黒星を喫した大分は、その試合から先発メンバーを3人変更。高山とティティパン、藤本に代えて松本と長谷川、小手川を起用した。

一方、前節の松本山雅FC戦を1-1で引き分けて、直近リーグ戦2試合勝利がない札幌は、同試合から先発メンバー1人のみを変更。ジェイに代えてチャナティップを先発のピッチに送り出した。

サンフレッチェ広島時代に監督だったミハイロ・ペトロヴィッチ監督と、コーチだった片野坂知宏監督による師弟対決でもある両者の一戦。試合は6分に札幌の荒野がボックス内でシュートを放つなど、アウェイチームが積極的な入りを見せる。

立ち上がりを経過し、大分も応戦し始めた19分、カウンターから札幌が先制点を奪う。自陣から右サイドで力強く持ち上がったルーカスフェルナンデスサイドチェンジ。これを受けたチャナティップが巧みなドリブルでボックス手前に持ち込みボックス左へスルーパスを送る。最後は後ろからオーバーラップした白井が切り返して右足を振り抜くと、ボールは右ポストに当たって起き上がろうとしたGK高木に当たり、ゴールに吸い込まれた。

だが、大分もすぐさま反撃。23分、松本のパスを受けた三竿がボックス左外からふわりとストレート性のクロスをゴール前へ。これをオナイウ阿道が滞空時間の長いジャンプから頭で合わせ、ゴール右に叩き込んだ。
追いついた大分は前半終盤に逆転のチャンス。38分、敵陣中央から小手川が右サイドに展開し、自身はボックス内に。最後は星のパスを右足ダイレクトで合わせたが、シュートは惜しくもゴール左外に外れ、1-1の同点のまま試合を折り返した。

後半に入ると、両者の攻防は激しさを増す。そんな中、札幌は53分、福森がボックス左外からゴール前に絶妙なクロス。白井が頭でファーサイドを狙うもここはGK高木に弾かれた。

逆転したい大分は57分、星と小手川に代えて高山と藤本を投入。対して、勝ち越しを狙う札幌は58分に深井を下げて宮澤をピッチに送り込む。

だが、両者になかなかゴールは生まれず、試合は終盤に。すると大分が貴重な追加点を奪う。75分、小塚がボックス手前でキム・ミンテからボールを奪い、後ろに落とす。オナイウ阿道がワントラップから右足を振り抜き、ゴール左隅に突き刺した。

逆転に成功した大分は最後までこのリードを守り切り試合終了。2-1で勝利した大分が指揮官師弟対決を制した。一方、敗れた札幌は3試合未勝利となった。

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