※以下の記事は『アベンジャーズ/エンドゲーム』の物語の核心に触れる内容を含みます。鑑賞前の方はご注意ください。

【写真を見る】トム・ホランドの“スパイダーマンスーツ”が入国検査でまさかの没収…!?<写真17点>

スパイダーマン」最新作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』が6月28日の日本公開後、たった13日間で早くも国内興収が20億円を突破している。世界興収も、7月10日時点で約6億300万ドル(約650億円)という世界的ヒットを記録している。

本作はアイアンマンことトニー・スタークの死から、数か月の設定。ピーター・パーカー(トム・ホランド)はMJ(ゼンデイヤ)と、親友ネッド(ジェイコブ・バタロン)らと共に夏休み旅行でヨーロッパへ。しかし旅行先に水を操るモンスターが登場し、街は大混乱に陥る。さらにピーターの前には、ニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が現れ、ピーターは謎多きニューヒーローのミステリオ(ジェイク・ギレンホール)に引き合わされる…という内容。

アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)で強い印象を残し、MCUにおいても重要なキャラクターとして確立した、ホランド演じるスパイダーマンだが、彼の今後の出演予定は、ファンならずとも気になるところだ。2016年にハリウッドリポーターが報道した情報によると、ホランドの出演契約は単独の「スパイダーマン」映画3本に加えて、3本のMCUプロジェクトに出演するという内容だそう。こちらの情報が確実だとすれば、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(16)と『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(18)、そして『アベンジャーズ/エンドゲーム』ですでにMCUの共同プロジェクトへの出演は完了している。そして『スパイダーマン:ホームカミング』(17)と本作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』が公開され、残すは単独映画の3作目のみとなる。

とはいえ、「スパイダーマン」シリーズの次作をもってホランドに今後お目にかかれなくなるということは、まずないだろう。例えば、アイアンマンを10年以上演じたロバートダウニー・Jrは、『アイアンマン』(08)から出演最終作の『アベンジャーズ/エンドゲーム』(19)までに、幾度も出演契約を更新している。しかし、映画スタジオの製作契約や俳優の出演契約の詳細はめったに公になることがないため、これも現時点では憶測でしかない。

米国のエンタテインメント・ジャーナリストであるリチャード・ラッシュフィールドが自身のニュースレターに綴った情報よると、ソニーマーベルが2015年に交わした契約には、映画版「スパイダーマン」の世界興業収入が10億ドルを超えた場合「スパイダーマン」の単独映画3作目の指揮はマーベルがとり、10億ドル未満の場合は、総合的権利がソニーに戻される、という特別な規定が加えられていたという。

一部メディアでは、今後スパイダーマンの映像化権はマーベル(ディズニー)がソニーから買い取り、ホランドマーベル製作の作品にスパイダーマン役として長年出演していくだろうと言われている。

公開たった2週間未満で世界興収が6億ドルを超えている『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』の劇場興行収入が10億ドルに到達するのはほぼ確実と言えるため、いずれにしろホランドが演じるスパイダーマンの未来は明るい。(Movie Walker・LA在住/小池かおる

トム・ホランド版「スパイダーマン」はあと1本だけ?