愛知県を走る名古屋鉄道(名鉄)の西尾・蒲郡線。モータリゼーションの進展や沿線観光の衰退などにより乗客の減少が進んで、過去の対策協議会では「一事業者の自助努力だけでの施策は限界に達している」との発言まで出た。

2020年度までの運航継続は決まっているが、その先はわからない。とはいえ、地元の人にとって愛着もあり、無くなってほしくない存在だ。

その愛があふれすぎてしまったのか、三河鳥羽駅でこんな貼り紙が目撃された。

三河鳥羽駅の男子トイレに名鉄蒲郡線を存続させようみたいな張り紙が沢山してあってビビる pic.twitter.com/M5jaJeevET
- ゆうき (@yuhki_Ikyu) 2019年7月8日

こちらはツイッターユーザーゆうき(@yuhki_Ikyu)さんが投稿した画像。「絶対に乗って残さなアカン」「いつ乗るの?今でしょ!」「一人でも、一回でも多く名鉄蒲郡線に乗りましょう!」――と、何やら蒲郡線への熱すぎる愛が書かれている。

一体誰の仕業なのだろうか。

熱すぎるメッセージ



あまりにも情熱的なメッセージで実際に遭遇したら怖さすら感じる。内容からも単なるイタズラと片付けられない。

誰かが許可をとったのか。それともゲリラ的に貼られているのか。

Jタウンネット2019年7月11日、名鉄の広報部の担当者に話を聞いた。すると、貼り紙自体も把握しておらず、そもそも三河鳥羽駅のトイレ自体が名鉄の管理ではなく、駅が所在する西尾市の管理だという。

そこで12日に改めて西尾市の地域つながり課の担当者に取材を試みた。

トイレの管理は市のごみ減量課が行っているが、こうした貼り紙の存在は「把握していなかった」という。どうやら、管理側の許可なく掲示されていたものらしい。

また、貼り紙の今後については、

「管理上は協議してはがす流れに」

と担当者。はがすのは当然の流れではある。

単なる落書きであれば、ここで終わる。しかし、蒲郡線への熱いメッセージがそこにある。

西尾・蒲郡線の利用促進や誘客推進を行っているのであれば、気持ちは嬉しいのではないか。

「やり方は疑問に思いますが、メッセージの内容は嬉しい」

では、こうした思いはどこに伝えれば良いのか。

「にしがま線応援団や地域つながり課に思いを寄せていただければ...」

もし、こうした熱烈な西尾・蒲郡線のファンがいればぜひ公式な場所に伝えてあげて欲しい。やり方さえ間違っていなければ、心の底から喜ぶ人はいる。

有り余った熱があらぬ方向に行ってしまったがために起きた珍事。くれぐれも無許可での貼り紙は遠慮していただきたい。

ゆうき(@yuhki_Ikyu