明治安田生命J1リーグ第19節、湘南ベルマーレvsヴィッセル神戸が14日に行われ、3-1で湘南が勝利した。

前節の名古屋グランパス戦の勝利で5連敗から脱出した15位の湘南(勝ち点20)。天皇杯でも格下の三重県代表チームに大敗するなど最悪の状態だったが、何とか勝利を取り戻した。今季2度目の連勝を目指す今節は名古屋戦と同じスタメンを起用した。

対する神戸は湘南と勝ち点差1で13位。前節の清水エスパルス戦で、ビジャが10得点目をマークしたものの勝利を収めることは出来なかった。今節のスタメンは清水戦から3人変更。前半戦の第13節では4-1で快勝している相手。同様の展開を今日も狙う。

互いに様子を伺う序盤戦。神戸はイニエスタのパスを起点に攻撃を組み立てるが、先にゴールに迫ったのはホームの湘南だった。14分、小林の右からのクロスに山崎が頭で合わせるが惜しくも枠の外。18分にはゴールキックからチャンスを演出。山崎がボールを収めて武富に預け、武富からパスを受けた梅崎がボックス手前左からシュートを放つ。

湘南のシンプルな攻撃に押される神戸だったが20分、GKからのパスを最終ラインで受けたイニエスタが素早く前線へロングフィード。右サイドから走り出した古橋が受けてボックス手前から左足をコンパクトに振り抜くと、これがゴール上部に突き刺さった。

これで攻撃のリズムができた神戸は29分にもイニエスタから古橋のラインで湘南ゴールを強襲。しかし惜しくもポストに嫌われ、こぼれ球に反応したビジャも上手く押し込むことはできなかった。

後半に入って、神戸は3度のカウンターでチャンスに。しかし一度目はビジャから左の小川に出したパスはオフサイドに、二度目は古橋からビジャへのパスが強すぎて上手く渡すことができなかった。そして3度目はビジャのラストパスを受けたウェリントンがボックス右からシュートに持ち込んだが、惜しくも枠の左に逸れた。

神戸が再三の好機を決められないでいると、迎えた69分に湘南の古林が山根とのワンツーで右サイドを突破。深い位置からの折り返しを山崎が押し込んで試合を振り出しに戻した。

湘南の反撃は止まらない。74分、右から上がったクロスをボックス左で杉岡が受ける。一度相手に奪われてしまうものの、素早く奪い返して右足シュート。コントロールシュートが見事にゴール右上に決まり、ホームチームが逆転に成功した。

さらに78分には敵陣中央左寄りの位置でFKを得ると、梅崎のクロスをフレイレが頭で流し込んでリードを2点に広げた。

湘南はその後交代カードを切りながら時間を進めていく。途中出場の松田や野田も奮闘し、神戸に追加点を許さなかった湘南が3-1で勝利。2連勝で11位に浮上している。一方の神戸H2連敗で15位に後退した。

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