サビまみれのパイプが何本も転がっている写真を、インターネットで見た方はいるだろうか。

写真は主に「実はこんなに汚い日本の水道管」と称して、ネットで不安を煽るような使われ方がされていた。しかしこれに対し、日本の水道管で使われているものではない、デマであるという見解もネットユーザーから出ている。

本当に水道管に大量に錆が付着することはあるのか。専門的な見解を聞いた。

現代の水道管は大部分が防食措置

問題の写真をご覧いただくとわかるように、パイプの内部に大量のサビが付着し、パイプがひどく腐食しているような印象を与える。これらの写真は出所不明ながら、「水道管の写真」との触れ込みで、「日本の水道はこんなに汚れている!飲み水も危ない!」と風説を流布するようなサイトSNSアカウントが散見される。

一体、日本の上水道がこんなにサビまみれになることはありえるのか。

2019年7月に東京都水道局に、写真は本当に日本に水道管で使われるものか取材すると、「この写真では断定できません」とのことだった。

しかし、現代の水道管は内側に防食措置を施した、ダクタイル鋳鉄管と呼ばれるものを採用しており、このようなサビが付着することはないという。

ただし東京都内でもまだ昭和40年代以前に敷設された古い水道管にはそうした防食措置の無いものが残っており、サビが付着する可能性がある。それらも順次取り替えを進めており、2017年度末時点で残存率は4%未満とのことだ。

水道管も含めて大小さまざまなパイプを生産している総合インフラメーカーのクボタにも同様の取材を行ったところ、問題の写真の管がどのようなものかは断定できないとしつつ、現代の水道管の材質については、

「当社で現在生産しているダクタイル鉄管においては、内面防食を目的にダクタイル鉄管の内面に防食処理を施しており、内面の錆はほとんど発生しなくなっております」

と答えた。

このように、水道はこんなに汚れている!と主張する材料に使われている